分野別教育評価

医学部(一般社団法人 日本医学教育評価機構)

医学教育分野別評価

本学医学部は、医学教育分野別評価基準Ver.2.32にもとづき、日本医学教育評価機構による認証評価を受審し、本学の医学教育は評価基準に適合していることが認定されました。

認定期間:2022年2月1日~2029年1月31日
(実地調査:2021年5月31日から6月4日)

基準の適合についての評価結果は、36の下位領域の中で、基本的水準は27項目が適合、9項目が部分的適合、質的向上のための水準は 26 項目が適合、9項目が部分的適合、不適合項目はありませんでした。

評価できるとなった項目及び改善のための助言、示唆について

「高く評価できる項目」4項目、「評価できる項目」14項目があげられ「評価できる」となった項目は、計18項目となりました。中でも学修支援として高く評価された項目が2項目、評価するとした項目が1項目と計3項目が評価されたことは特筆すべきことです。
また、改善のための助言、示唆については、各委員会等で継続して取り組むとともに、評価された項目についても、取り巻く環境の変化に適合するよう点検・修正を継続して取り組んで参ります。

高く評価できる項目

1. ディプロマ・ポリシーの4領域別に>12要素の能力を定め、各細目ごとに学修成果をS(卒後臨床研修修了後)、A(卒業時)、B(臨床実習開始前)、C(基礎力養成期間修了時)の4段階のマイルストーンで明示していること。
2. 兵庫医療大学の3学部(薬学部、看護学部、リハビリテーション学部)と合同で多職種連携教育に取り組み、1年次から生命倫理や疼痛などをテーマにTBL形式での4学部合同グループワークや発表を行っていること。
3. アドバイザー教員、学年担任、医学教育センターなど、学生の支援に必要な資源を配分し、関係部署とも連携して個別対応を行っていること。
4. 女子学生の妊娠/出産、発達障がいなど個別の事情により欠席した学生への支援、学生も利用できる病児保育室の設置など、個々の学生の事情に合わせた支援のシステムがあること。

評価できる項目

1. 生涯にわたり自己研鑽を続ける意識と能力を養う教育プログラムを、6年間を通じて段階的に実施していること。
2. 高学年まで医学研究を十分に行うことができる「研究医コース」を設けていること。
3. 6年間の教育期間において体系的な「痛み」教育を行い、「痛み集学的診療」ができる医療者を養成するための教育システムを構築していること。
4. 生化学実習において、個別で実技試験を行っていること。
5. 学生の在学中の成果物、自己評価、教員評価、振り返りの記録などを収集した「建学の精神ポートフォリオ」を運用していること。
6. 学生の教育進度に基づいて、医学教育センターが個別の学修支援を行っていること。
7. 「教員の採用、活動、能力開発の指針」、「兵庫医科大学が求める人材像」、「人材育成方針」を明確に定め、教員の募集、採用、育成を行っていること。
8. 兵庫医科大学教育研究環境整備方針を策定し、学修環境を改善していること。
9. 大講義室の講義を録画し、学内の端末から閲覧できるシステムを有すること。
10. 関西学院大学などと履修単位の互換制度を有し、教職員、学生の交流を行っていること。
11. 関西4大学相互乗り入れ臨床実習を実施していること。
12. 「関西5大学 研究医養成コースコンソーシアム合宿」を毎年実施し、学生同士士の交流や他大学教員との交流を通じた自己研鑽を支援していること。
13. 教育プログラムを遂行するために、事務組織および専門組織を充実させていること。
14. 兵庫県や関係する保健医療部門との緊密な協働のもと、兵庫医科大学兵庫県推薦入学制度の卒業生が高い兵庫県内定着率を維持していること。

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