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● 診療内容
  小児外科は、新生児から15歳までの外科治療を専門とした診療部門です。鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、停留睾丸、臍ヘルニアといった日常よく見られる疾患をはじめとして、小児の消化器・呼吸器・悪性腫瘍などの多くの疾患に対する外科診療を行っています。また、急性虫垂炎、腸重積症、異物誤飲といった小児救急疾患に対する診療も行っていますので、夜間、休日を問わずご連絡下さい。

専門分野&トピックス
● 新生児外科
  新生児集中治療室(NICU)と連携して、周産期医療における外科治療を担当しています。
食道閉鎖症、腸閉鎖症、鎖肛、消化管穿孔、腹壁破裂などの緊急性の高い新生児外科疾患にも、即座に対応できる態勢をとっています。また、出生前に診断された小児外科疾患に対しては、産科や新生児科と連携して周産期管理に参加し、出生直後からの外科治療に対応しています。
  特に先天性横隔膜ヘルニアや嚢胞性肺疾患といった生後早期から呼吸不全を呈する疾患においては、特殊な人工呼吸器による人工換気療法や一酸化窒素吸入療法などの最新の呼吸管理を行っています。

● 乳幼児外科
  急性虫垂炎や腸重積症といった日常よくみる疾患ばかりでなく、胆道閉鎖症、胆道拡張症、ヒルシュスプルング病、嚢胞性肺疾患、小児がん(神経芽腫、腎芽腫、肝芽腫)などの高い専門性を要する疾患の外科治療も行っています。 こうした疾患では、手術だけでなく長期の経過観察が重要ですので、小児科をはじめとした関連各科とも連携して、病態に応じた綿密な治療と長期フォローアップを行い、患者さんにとってよりよい治療に取り組んでいます。

● 小児の内視鏡外科
  身体への負担を減らし、将来にわたって手術による傷跡に悩むことのないように、内視鏡外科手術を積極的に取り入れています。内視鏡外科手術は成人領域では急速に普及して一般的な治療となりつつありますが、小児での適応はまだまだ限られているのが現状です。当科では小児専用の手術器具を使用して、安全性を最優先にした手術を行っています。
  現在実施している主な内視鏡外科手術は、鼠径ヘルニア根治術( 詳細はこちら )、虫垂切除術、腸重積症手術、胃瘻造設術、脾臓摘出術、胆嚢摘出術、メッケル憩室切除術、漏斗胸手術( 詳細はこちら )などです。
最近では、より傷の目立たない単孔式手術( 詳細はこちら )など、最先端の手術手技も積極的に導入しています。
乳児に対する胸腔鏡手術 虫垂炎に対する単孔式手術

● 経口摂取困難な患児に対する栄養評価
  小児外科では、経口摂取が困難な場合は経鼻胃管や胃瘻を用いて栄養摂取している方を対象に栄養評価の検査を行っております。普段の外来診療では栄養評価が困難であり、保護者の方で栄養メニューや摂取量でお悩みの方も少なくありません。特に経管栄養剤のみを摂取されている方は栄養に偏りが出てくることが多く、特に微量元素不足などの問題が知られています。また摂取カロリーの不足による低栄養から免疫力が低下することや、反対に過剰な栄養摂取により本人だけでなく保護者の負担になることもあるため、ともに患児・家族のQOL(生活の質)の低下につながります。
 そこで、短期間の検査入院でカロリーメトリーや血液検査を施行して栄養評価を行います。カロリーメトリーとは安静時エネルギー必要量(基礎代謝)を測定することで、必要なカロリーの目安を計算します。栄養評価の結果は小児外科・小児科・管理栄養士で検討し、栄養指導も行います。入院期間は1泊2日もしくは2泊3日であり、その間はレスパイトとしてお預かりさせていただくことも可能です。栄養評価をご希望の方は外来(0798-45-6220)までご連絡ください。

● 日帰り手術について ( 詳細はこちら
  平成21年2月より、鼠径ヘルニアや臍ヘルニアなどの小手術において、日帰り手術を実施しています。
これにより患児・ご家族の負担軽減や、利便性の向上が期待されます。
  具体的には生後4ヶ月以降で、これまでに大きなご病気をされていない方が適応となります。
手術当日の朝8時に来院して頂き、午前中に手術をして、経過が順調であれば夕方には帰宅して頂いています。
もちろん術後の経過によっては入院して頂く事もありますし、帰宅された後に問題が生じても、直ちに対応できますので安心です。

● 手術実績


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