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  兵庫医科大学の小児外科は、平成20年4月に新設された診療部門で、初代教授 奥山宏臣先生が6年間主任を務められ、平成26年10月より、私が引き継ぐことになりました。
“小児外科”といってもどのような診療をしているのかご存知でない方も多いかと思います。このホームページでは、我々が日々どのような診療を行っているかを紹介させて頂きます。

  小児外科は、生まれたての赤ちゃんから15歳までのこどもさんの外科疾患を担当しています。成人の外科が消化器や呼吸器、乳腺内分泌など、いくつもの科に分かれているのに対し、小児外科は消化器や胸部の疾患だけでなく、頭頚部や体表の疾患など、文字通り頭のてっぺんから足の先まで、多くの疾患を扱っています。また、鼠径ヘルニアや虫垂炎などの日常的な外科疾患から、重症の先天性疾患を持つ新生児や小児がんの患者など、高度の専門的治療が必要な疾患まで、幅広く扱っています。
  おとなの外科との最も大きな違いは、生まれつきの病気が多いこと、手術後のこどもさんの成長を考えた手術をする必要があることです。 そのため我々は、からだへの負担が少なく、成長の妨げとならない体にやさしい手術を心がけています。具体的には、近年おとなの外科領域での発展が目覚ましい内視鏡外科手術を小児にも積極的に取り入れています。

  現在は、日本小児外科学会指導医2名を含む3名のスタッフが診療を担当し、新生児を含めて年間約400件の手術を行っています。まだまだ小さな診療部門ですが、地域の皆様に信頼され、次世代を担う若い方々にとっても魅力ある診療科となることを目標にしています。

  “こどもの外科”に関する事で分からないことがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

● 略歴
昭和60年 3月   大阪大学医学部医学科 卒業
平成元年 4月   大阪大学医学部大学院 博士課程 入学
平成 5年 3月   同上修了
平成 5年 7月   大阪大学医学部 小児外科 助手
平成 7年 9月   大阪府立母子保健総合医療センター 小児外科 診療主任
平成 9年 4月   アイルランド国立小児病院 シニア研究員
平成11年 4月   大阪大学 医学部 小児外科 助手
平成12年 6月   大阪府立母子保健総合医療センター 小児外科医長
平成16年 7月   自治医科大学 小児外科 講師
平成18年10月   大阪大学大学院医学系研究科 小児成育外科 助手
平成21年11月   大阪大学大学院医学系研究科 小児成育外科 講師
平成26年 8月   大阪大学大学院医学系研究科 小児成育外科 准教授
平成26年10月   兵庫医科大学医学部 小児外科 准教授


● 資格
日本外科学会 指導医
日本小児外科学会 指導医 / 評議員
日本小児血液・がん学会 評議員 / 小児がん認定外科医
日本がん治療認定医
Pacific Association of Pediatric Surgeons(PAPS)会員
British Association of Pediatric Surgeons(BAPS)会員
International Society of Pediatric Oncology(SIOP)会員



  平成20年9月より小児外科が診療部門として独立しましたので、これまでの経緯と現在の診療状況を紹介いたします。

  兵庫医科大学における小児外科の歴史は、昭和48年4月に(旧)第一外科学講座の創設とともに、その一部門として始まりました。以来、成人外科部門とともに、活発な小児外科診療が行われ、とりわけヒルシュスプルング病や先天性胆道閉鎖症に関する研究では日本の小児外科を牽引する役割を担ってきました。
  平成13年9月には小児外科専従スタッフが2名配置され、平成20年7月からは小児外科学会 指導医2名、専門医1名の計3名より構成される現在の診療体制が整いました。

  診療面では、新生児から15歳以下の頚部、胸部、腹部などの外科疾患を対象としますが、その中でも当科の特徴としましては、虫垂炎、腸重積症、異物誤飲といった小児救急疾患への迅速な対応、小児科と連携した専門性の高い小児がん治療、産科や新生児科と連携した周産期医療の中での新生児外科などですが、最近では体に優しい内視鏡手術も積極的に取り入れています。
  また、こどもさんの入院によるご家族の負担を減らすために、鼠径ヘルニアなどの小手術に関しては日帰り手術を行っています。

  研究面では、新生児外科、小児救急疾患、内視鏡外科などの臨床成績を中心に、積極的な学会発表を行っています。また小児・新生児の腸管機能をテーマとした基礎的な実験に取り組んでいます。

  最新の高度な医療を実践し、地域の皆様に信頼され、次世代を担う若い方々にとっても魅力ある教室となることを目標にしています。皆様の温かいご支援が頂ければ幸いです。

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