腹腔鏡下小児鼠径ヘルニア根治術について
(1) 手術方法
手術は従来の方法と同じく全身麻酔で行い、日帰り手術に対応しています。
腹腔鏡という細いビデオカメラをおなかの中に入れて手術を行います。これまでの手術方法と手術時間はほとんど変わりなく、傷を小さくでき、同じ傷から両側を同時に手術できるという利点があります。
@ ビデオカメラはおへその中を5mmほど切開して挿入します。
A おなかに炭酸ガスを注入して鼠径部の穴を観察します。
B 器具を挿入するためにおへその横を3mmほど切開します。
C おなか側から見ながらふくろの根元を直接糸でしばります。

(2) 反対側の精査と治療
従来の手術方法では約10%の確率で将来反対側のヘルニアが出現します。腹腔鏡下根治術では、おなか側から観察して反対側も穴が開いていた場合は同じ傷で同時に手術をすることが可能です。そうすることで将来の反対側のヘルニア出現を予防することができます。
(3) 手術の危険性と再発の可能性
再発率は1%以下で従来法と変わりありません。手術の危険性は創の出血や感染などですが、これも従来法と変わりありません。
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