兵庫医科大学 血液内科Division of Hematology
Department of Internal Medicine
Hyogo College of Medicine

HOME > 患者様へのご案内 > 外来化学療法

患者様へのご案内外来化学療法について

血液がんのうち悪性リンパ腫、多発性骨髄腫は、外来での治療(外来化学療法)を中心に行っています。また、骨髄異形成症候群など他の血液がんに対しても、外来化学療法を行うことがあります。

当院では、原則的には化学療法(抗がん剤治療)の初回は入院して頂き、副作用のチェックを行った上で、2回目以降は可能な限り外来で行っています。皮下注射の場合は内科外来で行い、点滴の場合はがんセンター内の外来化学療法室で行います。外来化学療法室で治療を受ける場合も、血液内科外来にて担当医の診察を受けてから外来化学療法室に行って頂くことになります。

外来化学療法の最大のメリットは、仕事や趣味を続けるなど、生活を大きく変えることなく治療を受けることが可能な点です。
兵庫医科大学病院には、がんセンター内のがん相談支援センターがん診療支援室に専門的なトレーニングを受けた看護師、薬剤師が常駐しており、外来化学療法を受けられる患者さんのサポートを行っています。

病気ごとの外来化学療法

悪性リンパ腫について

悪性リンパ腫のタイプにより治療法が異なりますが、多くの場合は、3週間ないし4週間毎の治療を6回(6コース)行います(合計5~6か月)。

  • R-CHOP療法:3週間毎に6コース行うことが原則です。3週間のうち通院は、治療の日(1日)と、白血球減少を予防する注射(1日)の合計2日のことが多いですが、状況により増えることがあります。
  • BR療法:4週間毎に6コース行うことが原則です。4週間のうち通院は、治療の日(2日間連続)だけのことが多いですが、状況により増えることがあります。

多発性骨髄腫について

内服薬のみによる治療、皮下注射、点滴による治療との組み合わせなど、様々な治療法があります。治療期間も様々で、病状に応じて治療を行います。

兵庫医科大学血液内科における外来化学療法件数の推移

グラフのように、兵庫医大血液内科における外来化学療法の件数は年々増加してきています。