患者様へのご案内CAR-T細胞療法
CAR-T細胞療法について
CAR-T細胞療法は、患者さんご自身のTリンパ球を採取し、腫瘍細胞を認識させるようにする遺伝子を導入して増やした後に体の中に戻す(点滴する)という治療法です。
CAR-T細胞療法が保険適応となっているのは、再発・難治性の下記の疾患です
・急性リンパ性白血病(25歳以下)
・大細胞型リンパ腫(びまん性大細胞型リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫など)
・濾胞性リンパ腫
・多発性骨髄腫
当院ではこれらすべての疾患に対してCAR-T細胞治療を行っています。
対象となる患者さんにはそれぞれ条件がありますので、現在おかかりの主治医の先生を通じてお問い合わせください。
兵庫医大病院におけるCAR-T細胞療法の特徴
当院は、悪性リンパ腫(大細胞型リンパ腫、濾胞性リンパ腫)に対して保険承認されているCAR-T製剤(ブレヤンジ®、イエスカルタ®、キムリア®)、急性リンパ性白血病に対して保険承認されているCAR-T製剤(キムリア®)、多発性骨髄腫に対している承認されているCAR-T製剤(アベクマ®)のすべてが使用可能な施設です。
特に、大細胞型リンパ腫に対して用いられるブレヤンジ®、および多発性骨髄腫に対して用いられるアベクマ®に関しては、国内で初の認定施設、治療開始施設です。
これまでに、急性リンパ性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫に対して合わせて160人以上の患者さんにCAR-T療法を施行しており、同種移植と同様、全国的に有数の治療経験を有する施設となっています。