兵庫医科大学 血液内科Division of Hematology
Department of Internal Medicine
Hyogo College of Medicine

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教室のご案内ごあいさつ

吉原教授からのごあいさつ

吉原 哲
吉原 哲 (よしはら さとし)
教授/診療部長(血液内科)
副センター長
(輸血・細胞治療センター)
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兵庫医科大学病院における血液内科診療は、2002年以前は旧第2内科の血液グループと輸血部が担っていましたが、現在は血液内科として診療を行っています。大学の講座としては、呼吸器・血液内科学として木島主任教授のもとで教育、研究を行っています。

私たちのチームの最大の特徴は、幅広い血液疾患について、それぞれのエキスパートによる専門的な診断、治療を行うことができることです。大学病院であっても血友病、凝固異常症の専門家がいる施設は限られていますし、逆にこれらの専門家がいる施設でも造血器腫瘍に対する新しい治療であるCAR-T細胞治療が行えない、ということもあります。

現在このように充実した診療が可能となっているのは、医局の先輩方が築き上げて下さった伝統によるものです。造血器腫瘍分野では、かつては学内に臍帯血バンクを有し、成人の患者さんに対する臍帯血移植を先駆的に行ってきた施設の一つです。また、HLA不適合血縁者ドナーからの同種造血幹細胞移植についても、国内で普及する前から、独自の方法を開発して多くの患者さんに行ってきました。そして現在、CAR-T細胞療法についても国内の中心的な施設の一つとして積極的に取り組んでいます。

血友病、凝固異常症を専門とするグループは、血液疾患の中でも比較的まれなこれらの疾患の専門外来を毎日行っており、遠方から数多くの患者さんが来院されています。また、HIV感染症に関しても兵庫県で唯一の中核拠点病院として、多数の患者さんの診療を行っています。

私たちのチームは、今後も兵庫医科大学血液内科の伝統をまもり、幅広い血液疾患をカバーし、それぞれの疾患をお持ちの患者さんに最良の診療を行うよう努力します。地域の先生方におかれましては、一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

そして、将来の進路を考えている若い先生方へ。血液疾患は進行が早いことも多く、医師としては常に緊張の強いられる領域です。一方で、適切に診断し治療を行うことで、苦しんでいた患者さんの病気が文字通り「治癒する」という、医師として大きな喜びを得られる領域でもあります。ぜひ私たちのチームの中でそのような喜びを味わってください。