兵庫医科大学形成外科

教室案内

沿革

兵庫医科大学は1972年に創設され、本学における形成外科診療は
1980年2月に西村善彦が耳鼻咽喉科助教授として着任して開始され、
西村が1993年に京都大学形成外科講座教授として転出後は、
1995年4月に上地貴(耳鼻咽喉科助手)が、
1996年11月に垣淵正男(耳鼻咽喉科助手)が順に着任し、
耳鼻咽喉科内で形成外科診療を担当した。

2005年12月に垣淵が形成外科学講座初代教授に就任し、
2006年4月より兵庫医科大学病院内で独立した形成外科診療が
開始された。講座開設当初6人体制で診療を開始して以降、
順調に入局者数が増加し、現在本学をはじめ各関連研修施設で
研鑽に励んでいる。

診療では顔面及び四肢の外傷、良性および悪性腫瘍、顔面・体幹・四肢の先天異常、瘢痕・ケロイド、難治性潰瘍の治療およびレーザーによる美容外科など形成外科に関わる疾患を幅広く扱い、阪神地域の中核施設として大阪府及び兵庫県全域から多数の紹介患者を受け入れている。また頭頸部・四肢・腹部・乳房の再建術など他科との共同手術も多く、年間の手術件数は1,000件を超えようとしている。

特に、顔面骨骨折や眼瞼・眼窩疾患、顔面神経麻痺の診療実績で評価されている。
また研究部門において、臨床分野では頭頸部再建、顔面神経麻痺、顔面骨骨折、乳房再建、難治性潰瘍の治療に関する臨床研究を、基礎分野では骨髄由来多血小板血漿を用いた難治性潰瘍の治療や種々の細胞由来のサイトカインが創傷治癒に及ぼす影響、活性酸素による創傷治癒の影響、機械的な進展刺激によるケロイドおよび肥厚性瘢痕の発生に関する研究などを行い、CAD/CAMシステムを利用したレーザー光線による骨加工装置の産学共同開発も行っており、多数の学会発表や論文報告をしている。