眼瞼下垂、眼瞼内反症、眼瞼外反症、眼瞼腫瘍などの眼瞼疾患に対する手術を多数行っています。
眼瞼痙攣や甲状腺眼症などの疾患に対しても眼科や神経内科、内分泌内科と連携して、適切な治療を行っています。
眼窩内腫瘍に対しては、摘出が困難な症例に対しても脳神経外科や放射線科などと連携して治療にあたっています。
顔面骨骨折や軟部組織損傷(顔面皮膚や顔面神経、知覚神経、涙道、唾液腺など)の顔面外傷、
外傷後の瘢痕に対する治療を多数行っています。特に眼窩骨折に実績があります。
整容面を重視しつつ、最大限に機能を回復させるよう配慮しています。
顔面神経麻痺に対する神経再建や眼瞼形成、口角形成などをリハビリテーションと組み合わせて多数行っています。
頭頸部で発生した腫瘍(主に悪性腫瘍)を耳鼻科、口腔外科、脳神経外科が切除した後に
失われた組織や機能を微小血管吻合などを用いた自家組織移植で再建する分野です。
対象となるのは口唇、舌、口腔、咽頭、喉頭、鼻・副鼻腔、顔面・頚部皮膚、耳介、頭皮や
頚部食道、頭蓋骨、顔面骨(上・下顎骨)、顔面神経などです。
これらの対象部位は外観上個人の識別に大きく影響するものであり、
表情を形成しているだけでなく、機能的にも重要な役割を果たしているため
術後のQOLを向上させるため高度な手術手技や工夫が必要となります。
また頭頸部以外にも整形外科や外科との共同手術で四肢や体幹の再建手術を行うこともあります。
乳癌切除術と同時に行う一次再建術と、手術後の欠損や変形に対して行う二次再建術があります。
いずれの場合も、乳腺外科との連携により、背部や腹部の自家組織、ティッシュエキスパンダー、
インプラントを用いた様々な方法を患者さんの状態に合わせて行っています。
口唇口蓋裂などの顔面裂、小耳症や埋没耳などの耳介変形、外鼻変形、小顎症、
クルーゾン病やアペール病などの頭蓋顔面変形などに対する手術を、
言語訓練をはじめとしたリハビリテーションや歯列矯正などと組み合わせて行っています。
多指症や合指症をはじめとした手の先天異常に対する手術を多数行っています。
症例ごとに整容と機能を両立する適切な治療を適切な時期に行っています。
副耳、耳瘻孔、耳垂裂、先天性眼瞼下垂、頚嚢胞、ポーランド症候群、
副乳、陥没乳頭、臍突出症・臍ヘルニアなども治療を行っております。
様々な程度と種類の手の外傷を扱っており、切断指の再接着などの緊急性の高い手の外傷は、
救命救急センターを通じて受け入れています。
リンパ管の機能低下や閉塞により生じるリンパ浮腫に対し、インドシアニングリーン(ICG)を使用した蛍光リンパ管造影を用いて
マイクロ顕微鏡下にリンパ管細静脈吻合術を施行しております。
外傷や熱傷、手術の後に見られる傷跡を瘢痕と言います。
通常受傷より半年から1年経過すると瘢痕は平坦で赤みがとれた状態となりますが、
傷の深さや面積、部位、体質、創治癒までの経過によって赤みを伴った幅の太い隆起した肥厚性瘢痕や
当初瘢痕の範囲を超えて拡大していくケロイドといった傷跡になることがあります。
痒みや疼痛を伴うこともあります。
治療としてはステロイド剤の入ったテープや軟膏の使用、ステロイド剤の局所注射、内服療法、
圧迫療法、放射線療法、外科的治療があります。これらの治療法を疾患に応じて適切に組み合わせて治療を行います。
熱傷の初期治療および治癒後のケロイドや瘢痕拘縮に対する治療を行っています。
手術が主体になりますが、リハビリテーション、装具、創傷被覆材、薬剤なども適切に組み合わせています。
また電撃傷、化学熱傷、凍傷の治療も行っております。
体の表面に生じた良性及び悪性皮膚腫瘍、皮下腫瘍は全て治療の対象となります。
腫瘍が小さい場合は腫瘍切除後に縫縮して創閉鎖を行いますが、
腫瘍が大きく、切除後の縫縮が困難な場合は皮弁術や植皮術などを用いて創閉鎖を行います。
また血管腫や血管奇形に対する色素レーザー(Vビーム)による治療、
太田母斑などの色素性疾患に対するアレキサンドライトレーザーによる治療、
色素性母斑などの皮膚腫瘍に対する炭酸ガスレーザーによる治療を行っています。
必要に応じて薬剤による治療も行います。
褥瘡、放射線潰瘍、虚血性下腿壊死、糖尿病性足病変などの難治性創傷に対して、
各種の創傷被覆材や薬剤、多血小板血漿などを用いて創傷治癒の促進を図り、
外科的治療を組み合わせて治療を進めています。
また循環器内科と共同して重症虚血肢の治療にもあたり、大伏在静脈を用いたバイパス術なども行っております。
上記疾患以外にも耳下腺腫瘍、義眼床手術、腋臭症、腹壁瘢痕ヘルニア、毛巣洞、下肢静脈瘤、陥入爪、巻き爪も行っております。
またワキ多汗症に対するボトックス治療も行っております。