診察曜日 | 担当医 |
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水曜日 午前診察 | 大田 重人 |
めまい・平衡外来
めまいやふらつきを起こす原因は様々です。当科のめまい・平衡外来では耳鼻科領域のめまいを中心に、検査や治療を行っています。
主に耳鼻科で扱うめまい疾患について
良性発作性頭位めまい症 (BPPV)
当科のめまい・平衡外来で最も初診の数が多い病気です。疑い例も含めると約4割を占めます。
耳(内耳)にある卵形嚢という場所から耳石が外れて三半規管に入ることにより、めまいが起こります。
自然に治ることもありますが、外れた耳石を元に戻す理学療法(エプレー法など)を行うとより早く治ります。(グラフ参照)
メニエール病
耳鼻科領域のめまいでは最もポピュラーな病気です。
初診の数では1割程度ですが、繰り返すことも多く、通院されている患者さんは BPPV より多いのが特徴です。耳の中にある内リンパ液が水ぶくれ(内リンパ水腫)を起こすことにより、難聴やめまいが起こります。原因は不明ですが、ストレスや疲れなどが増悪因子と考えられています。
当科ではまず利尿剤を中心とした薬物療法を行っております。薬物療法を行えば、ほとんどの方の病気のコントロールは可能です。薬物療法でコントロールが難しい場合には、薬物以外の方法も相談させていただいています。
当科で行っている検査について
当科では誘発筋電位(VEMP)という検査を行っています。
VEMP は1985年に開発された比較的新しい検査法です。これまでに原因不明とされてきためまいの病気について、この検査をすれば原因が判ることがあります。
その他にも三半規管を調べるカロリックテストなど様々な検査を行っています。検査内容については担当医にご相談ください。
Mini-Shaker 4810®(B&K)によるoVEMP検査
臨床研究について
当科では、メニエール病についての次の研究を行っております。臨床研究課題『内耳造影MRI検査と前庭誘発筋電位(vestibular evoked myogenic potential:VEMP)を用いた内リンパ水腫の他覚的な評価(倫理審査受付番号 第4059号)』
外来で得られた患者さんの検査データや臨床経過などの診療情報を用いた研究です。個人情報の取扱い、保護には十分に注意を払います。ご協力をよろしくお願いいたします。