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免疫活性化物質の作用機序解析

情報更新日 2023年7月31日

シーズ情報

キーワード

アジュバント、自然免疫、獲得免疫

分野

免疫

概要

免疫を刺激する物質のことをアジュバントと言います。一般的にはワクチンの効果を上げる目的やガンの治療のために使用される医薬品として知られていますが、環境中に存在する種々の化学物質により望まない免疫応答(アレルギーなど)を誘導してしまうもの(PM2.5やビスフェノールAなど)も免疫を刺激する効果を有しています。このようなアジュバントは自然免疫の受容体を刺激する単純なものから細胞死や免疫細胞以外に作用するものなど様々です。
本講座ではアジュバントの作用機序を明らかにする研究を行なっています。

何が新しいか?

環境微粒子がどのように免疫系に働きかけているのか?アジュバントがどのように免疫系を活性化するのか?という未だ明らかにされていない作用機序を明らかにすること

他の研究に対する優位性は何か?

免疫刺激物質の作用機序解析に有用な様々なツール(遺伝子欠損マウスなど)を有している点。
また、環境微粒子によるアレルギー発症の作用機序の解明などの多くの実績がある点。

どのような課題の解決に役立つか?

医薬品、あるいは、免疫疾患に関わる環境化学物資の作用機序の解明は、医薬品の安全性や新規治療法・予防法の開発に関わる諸課題の解決に繋がることが期待される。

他への応用・展開の可能性

関連する特許

参考図表

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研究者情報

氏名 黒田 悦史
所属 医学部 免疫学
専門分野 免疫
学内共同研究者 安田 好文、松下 一史、中平 雅清、足立 匠
関連リンク 研究室HP

企業との協業に何を期待するか?

新しく見出した免疫刺激物質(医薬品候補物質や環境因子)の作用機序解析、ワクチンアジュバントの開発などの共同研究

本研究の問い合わせ先

兵庫医科大学 大学事務部 研究推進課
E-mail: chizai@hyo-med.ac.jp
Tel: 0798-45-6488

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