日本における外国人の災害の備えに関する研究
情報更新日 2023年7月31日
シーズ情報
キーワード
災害、外国人、備え、看護、宿泊施設、地域
分野
母性看護学・助産学
概要
科学研究費挑戦的萌芽研究「外国人旅行者を対象にした災害発生時における看護支援活動モデルの構築(研究代表者:安達和美、課題番号:16K15896)」の研究分担者として携わった。
訪日外国人旅行者数は1500万名(2015年)に達し、インバウンド政策も掲げられている。しかし、災害時の具体的な外国人支援の取り組みは、十分とは言えない現状にある。そこで本研究は、災害(看護)の支援の視点から、災害時要支援者と位置付けられている外国人旅行者を大正として、災害発生時にどのように看護支援活動が必要とされているのか調査を通して実態を明らかにし、その調査分析結果を基に看護支援活動モデルを構築することを目的とした。41名の訪日外国人旅行者へのインタビュー調査、東京と兵庫県の宿泊施設1476施設を対象にした質問紙調査を実施した。
何が新しいか?
災害時の具体的な外国人支援の取り組み自体が新しい
他の研究に対する優位性は何か?
災害時要支援者と位置付けられている外国人旅行者を対象として、災害発生時にどのように看護支援活動が必要とされているのか調査を通して実態を明らかにした点
どのような課題の解決に役立つか?
災害への備えに関する教育的機会は国や文化により一様ではない。災害多発国である日本にいる外国人の災害発生時のリスク軽減にむけた研究や取り組みの必要性は高いと考えている。
他への応用・展開の可能性
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関連する特許
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関連する論文等
- 安達和美、宮本純子、田村康子、溝畑智子、巽夕起、相羽利昭、山田英子、外国人旅行者を対象とした災害発生時における看護支援活動モデルの構築 平成28年度~平成30年度 挑戦的萌芽研究 研究成果報告書、2019
- 田村康子、巽 夕起、安達和美、宮本純子、日本における外国人旅行者の被災状況に関する分析~インターネット上で公開されている2018年および2019年に発生した災害の資料より~、神戸女子大学看護学部紀要5、23-36、2020
- 安達和美、宮本純子、 田村康子、 巽夕起、 相羽利昭、 山田英子、 溝畑智子、訪日外国人旅行者の災害への備え意識・行動に関する研究、姫路大学大学院看護学研究科論究、3、33-44、2020
- 田村康子、安達和美、巽 夕起、山田英子、宮本純子、相羽利昭、外国人旅行者に対する日本国内宿泊施設の災害の備えに関するニーズ、日本災害看護学会誌、22(2), 51-62, 2020
参考図表
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研究者情報
氏名 | 田村 康子 |
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所属 | 看護学部 家族支援看護学 |
専門分野 | 母性看護学・助産学 |
学内共同研究者 | ― ※学外共同研究者あり(元 姫路大学:安達 和美)(広島国際大学:宮本 純子、巽 夕起)( 東京純心大学:相羽 利昭 ) |
関連リンク | ― |
企業との協業に何を期待するか?
- 外国人旅行者や在日外国人に対する災害および棒材に関する効果的な知識提供や情報提供の検討
- 宿泊施設と地域、医療機関や看護職の災害時の外国人対応に関する連携体制構築に関する研究
- 災害時における外国人への看護ケアに関する研究
- 外国人宿泊客への災害対応への備えの支援プログラム開発
- 外国人旅行者や在日外国人が避難しやすいまちづくり・コミュニティづくり
本研究の問い合わせ先
兵庫医科大学 大学事務部 研究推進課
E-mail: chizai@hyo-med.ac.jp
Tel: 0798-45-6488