蛍光イメージングによる胆嚢癌センチネルリンパ節の同定と臨床的意義の解明
情報更新日 2023年7月31日
シーズ情報
キーワード
蛍光イメージング、センチネルリンパ節
分野
消化器外科学
概要
今回の研究では、胆嚢癌(もしくは胆嚢癌の可能性が高い胆嚢腫瘍)に対して拡大胆嚢摘出術(肝床部肝切除、肝門部リンパ節郭清術)を受けられる予定の患者さんを対象とし、胆嚢癌からのリンパ流が最初に到達するリンパ節(センチネルリンパ節といいます)を摘出して術中病理診断に提出し、これの転移の有無と術後の永久固定標本を用いた確定的な病理診断の結果とを比較検討し、術中のセンチネルリンパ節迅速診断の確度を明らかとすることを目的とします。また、このセンチネルリンパ節への癌の転移の有無と、周囲のリンパ節の転移の有無との関連や胆嚢癌の手術の際に蛍光色素を用いた蛍光イメージング技術によりセンチネルリンパ節の同定が可能か否かについても調べます。
この研究により、胆嚢癌の手術の時にセンチネルリンパ節の術中迅速診断を行う事で胆嚢癌の手術の際のリンパ節摘出の範囲を決定することに役立つかどうかを明らかとすることが期待されます。
何が新しいか?
胆嚢癌の手術の時にセンチネルリンパ節の術中迅速診断を行う事で胆嚢癌の手術の際のリンパ節摘出の範囲を決定することに役立つかどうかを明らかとすること
他の研究に対する優位性は何か?
一定の時間腫瘍に残存する性質を持つICGという緑色の色素薬の蛍光イメージング技術を用いて、センチネルリンパ節の術中迅速診断を行うこと
どのような課題の解決に役立つか?
センチネルリンパ節の転移の有無を診断することで個々の症例に応じた個別化手術が可能となり、不要な手術侵襲を減らすことが期待される
他への応用・展開の可能性
蛍光イメージング技術を用いたセンチネルリンパ節の同定法を他の手術にも応用可能と思われる
関連する特許
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関連する論文等
研究者情報
氏名 | 廣野 誠子 |
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所属 | 医学部 消化器外科学 |
専門分野 | 消化器外科学 |
学内共同研究者 | 奥野 将之 |
関連リンク | 診療科HP |
企業との協業に何を期待するか?
胆嚢癌のみならず肝胆膵癌の切除標本(凍結・パラフィン)を保存しており、これらを用いた共同研究が可能です。
本研究の問い合わせ先
兵庫医科大学 大学事務部 研究推進課
E-mail: chizai@hyo-med.ac.jp
Tel: 0798-45-6488