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老化獲得免疫機構の制御を介した生活習慣病の治療標的の探索

情報更新日 2025年12月26日

シーズ情報

キーワード

老化、免疫、生活習慣病、ニッチェ、三次リンパ構造

分野

高齢者医療(生活習慣病、自己免疫疾患など)

概要

一次リンパ構造の骨髄と胸腺は、造血幹細胞を維持・教育し、生理学的リンパ球を二次リンパ構造の脾臓とリンパ節に供給する。
加齢性に、一次リンパ構造が萎縮すると、末梢リンパ球の減少が原因の易感染性が危惧される。
近年、臓器に三次リンパ構造が構築され、抗原特異的な記憶型免疫細胞を増産し、免疫能低下を補填することが示された。
一方で、臓器のニッチェ環境の支持細胞に細胞寿命の延長と慢性炎症因子の産生が特徴の老化細胞の存在と記憶型免疫細胞に抗アポトーシス能と慢性炎症因子の産生が特徴の老化関連免疫細胞の存在が報告された。
しかし、老化細胞が構築するニッチェ環境を起点に、老化関連免疫細胞が構築する三次リンパ構造に関する報告は少ない。
我々は、シェーグレン病モデルNIマウスを作製し、初めて顎下腺の老化ニッチェ環境を起点に老化関連免疫細胞が構築した三次リンパ構造と病態増悪との相関性を発見した。
現在、加齢疾患の創薬標的の探索プログラムの構築を目的に、老化ニッチェと老化関連三次リンパ構造の研究を継続している。

何が新しいか?

疾患特異的な臓器の老化ニッチェ環境を起点に老化関連免疫細胞が構築する三次リンパ構造が原因の加齢疾患の発症機構の仮説と創薬標的探索プログラムの構築

他の研究に対する優位性は何か?

新規の創薬標的分子を、疾患モデルマウスの臓器特異的な老化ニッチェ環境の構築細胞とここを起点に三次リンパ構造を構築する老化関連免疫細胞とから探索するプロトコールを作製した。更に、創薬標的の検証に必要な遺伝子改変マウスを作製する。

どのような課題の解決に役立つか?

基礎疾患がなく、高齢で発症する病態の創薬標的分子を同定する。

他への応用・展開の可能性

独自の創薬標的探索プロトコールを用いて、基礎疾患がなく、高齢で代謝異常関連脂肪肝炎、関節リウマチ、エリテマトーデス、躁うつ病、慢性喘息、等を発症する病態の創薬標的分子を同定する。
創薬標的の解析から、加齢性疾患ばかりでなく、若年性の疾患への応用も視野に入れている。

関連する特許

  • 2011年04月 国内出願番号:「特願2010-112556」(承認済)名称: 血球成熟促進活性を有する物質のスクリーニング方法
  • 2012年07月 国際出願番号:「PCT/JP2011/061057」(承認済)名称: 血球成熟促進活性を有する物質のスクリーニング方法

参考図表

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研究者情報

氏名 西浦 弘志
所属 医学部 病理学 病理診断部門
専門分野 高齢者医療(生活習慣病、自己免疫疾患など)
学内共同研究者 山根木 康嗣、大村谷 昌樹、杉本 道彦、今坂 舞、松井 聖
関連リンク AMED創薬ブースター支援テーマPDF

企業との協業に何を期待するか?

100歳まで健康寿命を延長する創薬研究の共同研究

本研究の問い合わせ先

兵庫医科大学 大学事務部 研究推進課
E-mail: chizai@hyo-med.ac.jp
Tel: 0798-45-6488