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OSNA法による大腸癌リンパ節転移進展形式の同定

情報更新日 2023年7月31日

シーズ情報

キーワード

OSNA

分野

大腸癌

概要

大腸癌のリンパ節転移の進展形式として、原発巣から近い方から順に癌が進展するのか(sequential model)、skipして遠隔転移をきたすのか(skip model)、そのいずれかが考えられるが、リンパ節転移の診断は通常リンパ節の最大割面を含むHE染色のみによって判定され、微小リンパ節転移まで評価しておらず、真のリンパ節進展形式は未だ明らかでない。
本研究ではCK19 mRNAのRT-PCRにより微小転移を検出するOne-step Nucleic Acid Amplification(OSNA)法を用い、病理学的リンパ節転移陽性例であるStage III結腸癌において微小リンパ節転移陽性例を同定し、真のリンパ節進展形式を明らかにする。
真のリンパ進展形式がほぼsequential modelに従うことが明らかになればリンパ節転移が中枢側に進展するにつれ予後不良となることが予測され、その傾向が本研究で示されれば、十分な切除範囲をもった拡大リンパ節郭清が予後向上に寄与する新たな治療開発のrationaleとなる。

何が新しいか?

大腸癌の真のリンパ節転移の進展形式は未だ明らかでない。本研究ではOSNA法を用い、真のリンパ節進展形式を明らかにすることを目指す研究である。

他の研究に対する優位性は何か?

リンパ節転移の診断は通常リンパ節の最大割面を含むHE染色のみによって判定され、微小リンパ節転移まで評価していない。
本研究は、リンパ節転移部位別にリンパ節を分類しリンパ節転移の分布を解析することにより、真のリンパ節進展形式を明らかにする研究である。

どのような課題の解決に役立つか?

真のリンパ進展形式が明らかになれば、十分な切除範囲をもった拡大リンパ節郭清が予後向上に寄与する新たな治療開発のrationaleとなる。

他への応用・展開の可能性

関連する特許

参考図表

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研究者情報

氏名 片岡 幸三
所属 医学部 消化器外科学
専門分野 大腸癌
学内共同研究者 大谷 雅樹
関連リンク KAKEN DB

企業との協業に何を期待するか?

ctDNAのようにより精度の高いリンパ節転移が可能となる診断法の開発に関わる共同研究

本研究の問い合わせ先

兵庫医科大学 大学事務部 研究推進課
E-mail: chizai@hyo-med.ac.jp
Tel: 0798-45-6488

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