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新型コロナウイルス特異的CTLを誘導するペプチドワクチンの開発

情報更新日 2023年7月31日

シーズ情報

キーワード

ペプチドワクチン、細胞傷害性T細胞(CTL)

分野

感染免疫学

概要

COVID-19は2023年4月現在においても下げ止まりの状況であり、引き続き、対応が必要であると考えられます。さらには、現在使用されているmRNAを今後も追加ワクチンとして用いるのかについては、副作用の観点から今後議論が必要となる可能性があります。したがって、追加ワクチンに関する新たな対策が必要であると考えられます。
そこで、現在、COVID-19患者からの細胞傷害性T細胞(CTL)を詳細に解析することによって、SARS-CoV-2を排除することができる可能性をもつCTLエピトープを探索し、そのエピトープをワクチンに応用できないかと検討しています。

何が新しいか?

従来法であるin silico解析によるのではく、COVID-19から回復された患者のCTL解析から得られたCTLエピトープである点です。

他の研究に対する優位性は何か?

すでにヒトにて優勢に機能していることが判明しているCTLエピトープであることから、有効なワクチン開発に応用できると考えられます。

どのような課題の解決に役立つか?

抗体産生が低下している患者様(B細胞除去などの治療を受けておられる方)にCTL誘導による感染防御が可能となります。
また、感染防御に必要最低限の免疫を誘導できることから、副作用のない安全な追加ワクチンとして貢献出来ると考えられます。

他への応用・展開の可能性

様々なウイルス性呼吸器感染症の予防戦略の礎となる可能性があります。

関連する特許

出願番号:特願2021-024266号、発明の名称:SARS-CoV-2特異的CTL誘導剤及びSARS-CoV-2特異的CTLエピトープ、出願日:2021年2月18日

参考図表

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研究者情報

氏名 石戸 聡
所属 医学部 病原微生物学
専門分野 感染免疫学
学内共同研究者 平田 淳一、竹末 芳生、小椋 英樹
関連リンク 研究室HP

企業との協業に何を期待するか?

我々が見出してきたSARS−CoV−2特異的CTLエピトープを用いたワクチン候補の第一相試験に向けての共同研究が出来ればと考えております。

本研究の問い合わせ先

兵庫医科大学 大学事務部 研究推進課
E-mail: chizai@hyo-med.ac.jp
Tel: 0798-45-6488

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