レジデント制度

レジデント制度とは?

近年、医療の高度化、多様化が進み、臨床現場で活躍する薬剤師にはジェネラリスト・スペシャリストとしての両面を兼ね備えていることが求められています。
薬剤師レジデント制度では薬剤業務全般に精通し、チーム医療の中で他の医療職に対して支援を行うことができる薬剤師、また、高度な専門性・臨床能力を備えた薬剤師を育成することを目的としています。働きながら研修を受けることによってその資質や実践力を向上させることを目的としており、自身の将来の薬剤師像を形成する上でとても有効な場であると考えています。

レジデントプログラム概要

兵庫医科大学病院における薬剤師レジデント制度は、1年ごとの更新制で3年まで在籍可能としています。
調剤に代表される薬剤業務に加えて講義の聴講および専門分野の臨床研修等で構成され、臨床薬剤師として必要な専門知識、技能、態度を身につけることを最終目標としています。
1年目は、「臨床薬剤師総合コース」として多様な薬剤業務を経験することによって特定機能病院における薬剤業務全般を修得し、2年目には「臨床実務実践コース」として薬剤業務を行いながら薬剤管理指導・病棟薬剤業務やチーム医療を中心とした臨床実務を修得し、3年目にはさらに高い専門性を意識した臨床実務を習得するコースへと進むことができます。
レジデントの評価は、業務への対応や処理能力をもとに判定するとともに、個人毎のテーマによる発表や報告書をもって1年毎に評価し修了証書が交付されます。

平成28年度レジデント修了式より
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レジデント研修に関するQ&A

Q.研修の特徴は何ですか?

A.当院の薬剤師レジデント制度の特徴として1年目は、臨床薬剤師総合コースとして薬剤部の全ての部署に従事して薬剤師業務を修得していきます。薬剤部内の全ての部署における業務を経験するのでやる気さえあれば1年で薬剤師としての技能を飛躍的に伸ばすことが可能です。また業務研修とは別に各自が研究テーマを持ち1年ごとにまとめ報告しています。2年目以降は薬剤師業務を行いながら薬剤管理指導やチーム医療を中心とした臨床実務を修得し、3年目はさらに専門性を意識した臨床実務を習得するコースとなっています。2年目以降も1年目と同様に研究発表を必須としています。

Q.研修カリキュラムはどのようになっていますか?

A.1年目のカリキュラムは全部署をスケジュールに沿って回ります。以下に前年度のスケジュールを示します。

2年目以降は調剤業務研修および希望病棟での臨床実務研修を行い、チーム医療の実践などより専門性を意識したカリキュラムとしています。

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Q.指導体制はどのようになっていますか?

A.業務研修においては各部署の薬剤師がその部署における薬剤師業務を指導する体制をとっており、薬剤部全員体制でレジデントへの指導を行っています。またレジデントにはサポーターが1名以上付いており、業務研修や臨床研究に対する相談やアドバイスができる体制をとっています。

Q.レジデントの処遇は?

A.兵庫医科大学病院における薬剤師レジデント制度は、1年更新制で3年まで在籍可能としています。身分は薬剤師レジデントであり、レジデントの職員規定が定められています。勤務時間に対する研修時間比率は約30%です。

Q.臨床研究はできますか?

A.研修1年目より臨床研究を行うことを義務付けています。薬剤師レジデントフォーラムで発表することを目的としていますが、研究の内容によっては学会で発表することも可能です。

日本薬剤師レジデント制度研究会が主催する学術集会。日本全国のレジデント研修生が年間を通して研究した内容を発表している。

Q.過去のレジデント研修生の進路は?

A.多くは当院の職員として活躍しています。その他、他の病院に就職した方や他の施設でのレジデント研修生になられた方もいます。また、大学での教員の道に進まれた方もいます。

Q.レジデント研修を受けるにあたり準備しておくことはありますか?

A.1年間で色々なことを経験、勉強するため、それを自分の知識、技能にするには相当の努力が必要です。したがって、研修を受ける前からそれを実践するための基礎知識に加えてやる気と覚悟も必要です。1年間を有意義に過ごすことによって薬剤師としての知識・技術・技能は飛躍的に伸びる可能性があります。

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