医学部 - 講座紹介

整形外科学

専門部門(臨床医学系講座)

整形外科学は運動器、頭部以外の自分で動かせる部位、背骨や四肢を専門としています。四肢の骨格は骨が関節でつなぎ合わされてできています。関節では軟骨が接触し、靭帯で固定されています。神経(脊髄、末梢神経)に命令された筋肉が働き関節が動きます。背骨(脊柱)はたくさんの骨が椎間板と関節でつながり、脊柱起立筋などによりしなやかに動くバランスのとれた支柱です。これらにより人間は歩いたり、走ったり、自転車に乗ったりして移動できます。また上肢・手は緻密な運動で人間の叡智を支える精密機械です。

その運動器の障害は当然、活動性や生活の質の低下に直結します。運動器の障害により日常の生活に困った人々を元の生活へ戻れるように助けるのが我々の役目です。それには高度な活動性を必要とするアスリートを元のレベルへ復帰させることも含まれます。運動器の障害、運動器疾患は外傷である骨折や脊椎脊髄損傷、スポーツ障害、特発性側弯症などの小児の疾患、加齢性の変性に伴う腰椎椎間板ヘルニアや成人脊柱変形、変形性関節症、関節リウマチなどの炎症性疾患、化膿性脊椎炎や結核などの感染症、骨肉腫などの骨腫瘍や脂肪腫などの軟部腫瘍などなどたくさんあります。我々はそれらの疾患の理解を深め、薬物治療や運動療法などの保存治療から手術的治療まで、専門的な治療の更新に努めています。

そのためには治療成績を問う臨床研究から、新しい治療に結びつく基礎研究まで行っています。当教室では脊椎班、上肢(肩・肘・手)班、関節(下肢)班(股、膝スポーツ、膝人工関節、足、骨粗鬆症)、腫瘍班に別れて、それぞれのスタッフが専門性を高めて、先進の医療をめざして努力しています。

講座情報

主任教授
橘 俊哉
教授
麸谷 博之
准教授
圓尾 圭史
講師
柏 薫里、中山 寛、有住 文博
講座専門サイト
https://www.hyo-med.ac.jp/department/orth/
講座紹介一覧に戻る