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兵庫医科大学医学会

集中治療医学/ICU

講座(部署)紹介

「集中治療医学」は集中治療専従医をかなめとしたチーム医療の実践の場であります。医学の中で、外科は疾病部分を摘出して再建することが主流です。内科は薬物で治療を行うことが主流です。集中治療医学はこれらの診療科とは異なり、「生体の恒常性の維持」によって様々な診断・治療を可能にすることを目的とした分野です。原因を治療しながら一定期間我々の体の働きをサポートする訳です。とりわけ専従医は、人工呼吸、補助循環、血液浄化、臨床薬理について精通しています。集中治療専従医が常駐することで、各科の医療スタッフに対しては、疾病の重症化や大きな合併症の存在する症例においても充分な診断・治療を行える場を提供しています。また、各患者に対しては、万が一の重症化でも大丈夫という安心の場を提供していると自負しています。日本全国でも「集中治療医学」単独の学科目は例をみません。次の世代の集中治療専従医の育成を目指しています。卒後数年たった医師の皆様、少しでも興味があれば期間を問いませんので一緒に「生体の恒常性の維持」を経験してみて下さい。兵庫医大で手術を受けられる皆様、安心して手術を受けられる環境を経験してみて下さい。

研究の現状

概要
集中治療医学の本体は、チーム医療であることを念頭に置く必要があります。研究におきましてもチーム医療を科学する姿勢で臨みたいと考えています。チーム医療の根幹は、共通認識とコミュニケーションです。共通認識のためには、様々なパラメータを客観的な数値として表現するのが分かりやすいです。従来、バイタルサインと呼ばれていたパラメータの表現法を変えたり、新しいサインを考案したりすることが共通認識を容易にします。


主題
  1. 重症患者の鎮痛・鎮静の研究
    鎮痛・鎮静は、患者の予後およびICU入室期間を改善します。
  2. 周術期βブロッカー使用の研究
    心拍出量を測定する技術として、動脈圧波形を利用する方法を採用することで、ポンプ作用の変化を共通認識として観察できるようにしました。
  3. 抗生物質血中濃度シミュレーションの研究
    様々な病態での抗生剤投与が必要であり、PK/PDを考慮した投与法を共通認識する必要があります。


自己評価・点検及び将来の展望

主眼にしたがって成果を発表、報告してきました。データとして未だ解析、考察されていないものも多く、早急に解析する必要があります。

主題1:全国レベルの調査研究に参加しました。また、理学療法士と共に鎮静下での理学療法が腸管蠕動に及ぼす影響を報告しました。鎮痛・鎮静は様々な医療スタッフが関係するテーマであります。多職種・多専門性というキーワードのもと、今後もこの分野での研究を続けたいと考えています。

主題2:近隣施設のICUとも協同し、インターネットを利用することで、短期間で多くの情報を収集するシステムを構築しました。このシステムにより効率的に研究を進める必要があります。ICU入室期間の短縮は医療経済的にも重要な問題です。

主題3:抗生剤血中濃度定量システムを構築することが肝要であります。抗生物質のPK/PDを臨床現場に帰納させることで良質の抗菌療法を提供できるようにしたいと考えています。


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西 信一 主任教授
責任者| 西 信一(主任教授)
専門分野:集中治療医学
講師| 竹田 健太
TEL| 0798-45-6389
FAX| 0798-45-6394

兵庫医科大学 〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1番1号 TEL:0798-45-6111 (代)

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