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兵庫医科大学医学会

臨床検査医学/臨床検査部

講座(部署)紹介

  1. 臨床検査は、現代の臨床医学のすべての分野において、その診療の根幹をなすものであると国からも評価されています。疾病の診断、病型や病態の把握、薬効評価、副作用の有無・程度の評価といった患者さんの診療についてはもちろんのこと、健康診断や人間ドックを通じての健康維持、疾病の早期発見などに大いに貢献しています。臨床検査医学講座では、エビデンスに基づいた既存の臨床検査の評価を行うと共に、病態生理の解析を通じて既存検査の新たな活用法の開発、新規臨床検査の開発、さらには新たな治療法の開発も視野にいれた基礎的・臨床的研究を行っており、それを学生教育や日常の臨床検査部での検査業務(採血も含む)に反映させています。
  2. 臨床検査部では、ローテーションにより臨床検査全般をマスターした上で専門を極める臨床検査技師の育成に重点をおいています。それにより、単に正しい結果を迅速に出すだけではなく、通常は患者さんと接する機会の少ない検体検査部門の技師であっても検体の向こうには必ず患者さんがいることを認識して、臨床に役立つ検査を実施することを心掛けています。

研究の現状

主題
  1. 臨床検査医学講座の主要研究テーマは「アデノシンを介した炎症・免疫の制御」です。細胞外プリン、特にアデノシンとその受容体(細胞表面アデノシン受容体)は生体に広く分布し、多彩な細胞の分化・機能発現に深く関与しています。そこで、代表的炎症性疾患としてリウマチ・膠原病や固形腫瘍を主な対象疾患として、分子生物学や臨床薬理学・免疫学・腫瘍学の手法を用いてこれらの疾患の病因・病態の解析を行い、その成果に基づく新たな検査診断法や創薬・治療法の開発を行います。臨床検査部門としての特色を生かして、基礎医学と臨床の橋渡しをすることを目指しています。
  2. さまざまな臨床検査が、必ずしも正しい性能評価がなされずに臨床で用いられており、ともすれば誤診や過剰検査の一因となる場合もみられます。そこで、必要十分な臨床検査を施行するために有用なエビデンスの蓄積・評価を行っていきます。
  3. 現代医学では疾病の治療はもちろん、そこに至る前、すなわち「未病」の段階での管理や生活習慣改善・食餌療法なども含めた広義の治療により疾病の発症を予防することは、医療費の削減という社旗的側面からも重要視されています。自覚症状が皆無・軽微な段階では、臨床検査およびその評価法がさらに重要となります。講座では健診センターと協力して、「未病の評価・治療」にも重点をおいています。


自己評価・点検及び将来の展望
 臨床検査医学には、例えばiPS細胞による再生医療のような華々しさはありませんが、すべての医療を支える部門です。一例を挙げると、抗癌剤開発においてはコンパニオン診断薬の同時開発が日常的になっており、臨床検査の重要性はますます増大しています。大学は臨床検査の研究開発やエビデンス構築だけでなく、その意義を医療従事者のみならず一般の方々にも知らしめる責務を負っています。これは一つの講座だけで達成できることではなく、日本臨床検査医学会や日本臨床検査振興協議会、日本臨床検査専門医会など関連団体との協働により実現に向けて活動しています。
 どの臨床分野においても臨床検査を正しく使うことができる能力が臨床医には求められますので、若手医師の方々にも是非一度は臨床検査の門をたたいて、その奥の深さを学んでいただきたいと思っています。

小柴 賢洋 主任教授
小柴 賢洋 主任教授
責任者| 小柴 賢洋(主任教授)
専門分野:臨床検査医学、免疫内科学、免疫薬理学
准教授| 宮崎 彩子
講師| 正木 充
学内講師| 和田 恭直
非常勤講師| 橘高 通泰
TEL| 0798-45-6877
FAX| 0798-45-6873

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