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兵庫医科大学医学会

解剖学(細胞生物部門)

講座(部署)紹介

当教室は、城勝哉初代教授、関真前教授の時より、中枢神経系、自律神経系の回路について解剖学的、組織学的な手法を用いて研究を行ってきた。今後、分子生物学的な手法を積極的に取り入れ、中枢神経系、自律神経系を主な対象として、生体の調節機構を解明することを目標に研究を行う。

 一つは神経系の発生過程、および、神経系の発達過程の解明である。発生・発達過程の知識の積み重ねが神経系の機能解明につながり、将来的には、神経系の再生に向けた知識を得ることが出来ると考えている。

 また、自律神経系の臓器の機能調節機構の解明により、病態時の自律神経系の役割を明らかにすることを目的としている。さらに、視床下部下垂体系の生体の調節機構の解明を通じ、ストレス時の神経系の役割を明らかにし、病気の治療に結びつく知見を得ることを目標に研究を行っている。

研究の現状

概要
 当講座では、中枢神経系・自律神経系を中心に、その機能を明らかにすることを目指し、形態学的、細胞生物学的、分子生物学的な手法を用いて、以下の研究を行っている。

  1. 神経系の発生・発達を制御する細胞骨格調節系の解明
  2. 腎臓の体液調節と尿産生における自律神経系の調節機構の解明
  3. 視床下部-脳下垂体系の調節機構
  4. 細胞外基質の影響による中枢神経系の細胞動態の解析

以上の機能解析により医学の進歩に寄与し、研究成果を臨床に還元することを目標に研究を行っている。


主題
  1. 神経系の発生・発達を制御する細胞骨格調節系の解明
    樹状突起上の興奮性シナプス形成部位である棘突起は、シナプスの活動度により、その形態変化が生じることから神経細胞の機能面において重要である。棘突起を含めた神経細胞の形態に関する知見は神経回路網の発達や神経系の機能の解明につながると考え、神経細胞の形態調節機構を対象に研究を行っている。今後、神経系のグリア細胞も含めた細胞の形態調節機構を研究の対象としていく予定である。
  2. 腎臓の体液調節と尿産生における自律神経系の調節機構の解明
    腎臓における体液の浸透圧は、自律神経系およびホルモンなどの液性因子により高度に調節されている。腎臓に作用する自律神経系の調節機構を解明し、その作用機序を明らかにすることを目的としている。特に、自律神経系の腎臓への調節機構が、病態における腎機能の変化にどのような影響を及ぼしているかを明らかにすることで、病態時の腎機能の保護、機能維持への応用を目指している。
  3. 視床下部-脳下垂体系の調節機構
    視床下部-脳下垂体系は、全身の内分泌的な調節を担う、生体機能維持に必要不可欠な部位である。この視床下部-脳下垂体を中心に、体内の環境の変化を感知しうる分子群の発現および、体内環境の変化に応じた発現変化を検討し、さらに、その機能を解明するべく、研究を行っている。この研究を通じ体内環境変化への生体反応の機序を明らかにしていくことを目標にしている。
  4. 細胞外基質の影響による中枢神経系の細胞動態の解析
    細胞骨格の調節は、細胞外基質からの影響を強く受けている。発生に伴い、細胞外基質の変化が生じていること、また、細胞外の環境変化は病気の発症と関わる可能性が高いことを考慮すると、細胞外基質は様々な病態下での中枢神経系の機能的な変化をもたらす機構の一端を担っていると考えている。現在、この仮説を証明すべく、基礎的な研究を行っている。


 当教室では、解剖学の実習に際して、知覚に関わる感覚受容器の体内深部での分布について検討を行っております。検討を行う感覚受容器は、皮膚での存在および機能はよく知られておりますが、体内深部での分布などの情報が非常に少なく、その正確な役割については判明しておりません。われわれは、体内深部に存在するこの感覚受容器が生体のコントロールや特殊な病態の発現に関わる可能性があると考えております。今後、この検討による成果を学会などで報告し、医学の発展に寄与する予定です。

【上記研究に関する情報】
 倫理審査受付番号 第2108号
 研究課題名:  「人体の深部に存在する感覚受容器の種類と分布に関する検討」
 研究期間:  平成28年1月より平成29年12月まで
 実施責任者:  解剖学細胞生物部門 八木秀司
 本研究に関する連絡先:  0798-45-6484

 

自己評価・評価及び将来の展望

それぞれの主題について研究結果を発表しており、成果を上げている。今後は、現在の成果をさらに発展させるべく、研究を継続するとともに、病態における機能的な意義を追求し、臨床にも応用できる結果を得るべく発展させていく。このために、共同研究も積極的に行い、新たな視点を取り入れることを試みる。また、今までの研究方法に加え、新たな手法を積極的に取り入れ、研究の進展を図る。



八木 秀司 主任教授
八木 秀司 主任教授
責任者| 八木 秀司(主任教授)
専門分野:神経解剖学
准教授| 前田 誠司
TEL| 0798-45-6484
FAX| 0798-45-6485

兵庫医科大学 〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1番1号 TEL:0798-45-6111 (代)

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