医学部 - 講座紹介

心疾患先端治療学

専門部門(寄附講座)

心臓の病気(心疾患)には冠動脈疾患、弁膜症、心筋症、不整脈などの病気があります。本講座は不整脈の臨床研究をおこなっています。

不整脈は脈に異常が出る病気ですが、その原因は心臓にあり心臓のリズム(調律)の異常のことを不整脈といいます。不整脈には脈が速くなったり遅くなったりあるいは脈がとぶようなさまざま種類があり、「不整脈」は病名ではなく病態の総称になります。症状もさまざまで脈が速くなることでドキドキするような動悸を感じたり、脈が遅くなり脳血流が一時的に低下することで失神したりする場合もある一方でまったく症状がない場合もあります。

最近では心房細動という不整脈が注目されています。心臓の心房という部位の拍動数が不規則に速くなることで脈拍が速くなったり遅くなったりします。動悸、息切れなどの症状が現れるほかに、心房に血栓が作られその血栓が脳に飛ぶことで脳梗塞を引き起こすことがあります。心房細動は最も多い不整脈の一つですがいまだに不明な点も多い不整脈です。本講座では心房細動の機序のみならず予測因子、予防法および治療法の臨床研究をしています。

また不整脈治療の一つとして刺激伝導系に異常をきたし脈が遅くなった場合にペースメーカによる治療があります。ペースメーカ治療を心不全患者さんに応用した両心室(左心室と右心室)ペーシング療法があり、本講座ではこのような刺激伝導系、ペーシング療法に関する研究も行っています。

講座情報

特任准教授
峰 隆直
TEL
0798-45-6553
FAX
0798-45-6551
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