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ご挨拶


 このたび第113回近畿救急医学研究会(日本救急医学近畿地方会)を、2016年3月12日(土)に神戸ポートアイランドの神戸国際会議場において主宰する運びとなりました。今回のテーマは「救急医療のセレンディピティーを羽含む(はぐくむ)」と致しました。予期せぬことが起こる救急医療の現場でこそ、思いがけない新発見があるものです。その新発見を皆で共有し、明日の新しい医学と医療の進歩と発展につなげて行ける学術集会としたいと考え、このテーマに行き着きました。また、「羽含む」というのは「育む」の古い書き方だそうですが、兵庫県のマスコット「はばタン」は鳥ですので、兵庫県に親しみを持っていただけるよう、「羽含む」を使うと同時に「はばタン」をポスターに入れ込みました。

さて、具体的な「セレンディピティーを羽含む」テーマとしまして、今回は、救命士や看護師の処置拡大といたしました。昨年からは救命士の処置もショック患者への静脈路確保と輸液、血糖測定とブドウ糖投与に拡大され、また看護師においても中心静脈路確保や縫合など処置拡大が進んできました。このような背景をもとに、午後の特別講演1では、森村尚登先生(横浜市立大学附属市民総合医療センター 高度救命救急センター)に横浜市における救命士の処置拡大に関するデータ解析の結果をお話しいただきます。詳細なデータを収集解析されており、成功率の高い静脈路など興味深い情報を提供してくださると思います。また、特別講演2では、シアトルで長らく救命士の仕事をされている二宮智将氏(NREMT-P, Medical Rescue Team South Authority) にアメリカにおける救命士の処置範囲と現状をお話しいただきます。引き続き行なう合同シンポジウムでは、実際に処置拡大を実施している救命士、看護師、そしてその教育を行っている医師にご登壇いただき、2つの特別講演の情報も交えて、本邦のパラメディックスタッフの処置拡大の効果、問題点、今後の方向性などについて議論したいと思います。とはいえ、まだ、スピーカーの選定段階にあります。お話になりたい方がおられましたら、ぜひ事務局までお知らせください。

 3月の神戸は、少し寒さが和らぎ、買い物、食事など街に繰り出すには丁度いい気候です。また、少し山に向かえば自然豊かな六甲山があります。六甲山牧場では羊の毛刈りの見学や、牧場の牛乳を使ったバター作り(実費)なども体験できます。そして、関西の奥座敷と言われる有馬温泉も三宮から約30分です。この機会に、どうぞ、自然豊かな海と山に囲われた港町、神戸をお楽しみください。

 本学術集会が日常の救急医療の問題点を抽出し、そこにある思いがけない新発見を共有し、近畿地区、ひいては日本全体の救急医療の発展につながることを期待しております。多くの皆様のご参加をスタッフ一同お待ちいたしております。小谷先生.jpg


第113回近畿救急医学研究会
(日本救急医学会 近畿地方会)
   会長  小 谷 穣 治
 兵庫医科大学 救急・災害医学講座/救命救急センター

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