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科目一覧へ戻る | 2025/04/11 現在 |
科目名/Course title | 医療安全管理と薬害/Healthcare Risk Management |
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担当教員(所属)/Instructor |
【責任者/担当者】 〔医療クオリティマネジメント学〕 高橋敬子准教授、〔医療教育学〕 常見幸 准教授 【担当者】 勝村久司、廣部景子、増山ゆかり、 山本宗男、 福島統(特別招聘教授)、中島和江(特別招聘教授)、 鵜飼万貴子 弁護士、 夏秋優(非常勤講師)、栗林康造、日笠聡、由利幸久、蓮池由紀子、和久晋三(非常勤講師)、里博文(非常勤講師)、江口明世、笹沼直樹(兼担教員)、上野 隆生 |
授業科目区分/Category | 専門科目 |
授業種別/Type of class | 講義科目 |
時間割コード/Registration Code | T40270 |
開講学期/Semester | 授業計画参照 |
開講曜限/Class period | 授業計画参照 |
対象所属/Eligible Faculty | 医学部医学科/Faculty of MedicineFaculty Department of Medicine |
対象学年/Eligible grade | 4年 |
単位数/Credits | 1.5 |
教室/Classroom | 授業計画参照 |
連絡先/Contact | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2024/12/25 |
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教育目標 /Educational Goals |
【目的】 ・我が国における薬害の歴史と各薬害被害の実際を理解する。 ・医薬品等副作用に関する救済制度を把握する。 ・主要臓器の薬害副作用、薬剤性疾患の原因、治療、予防について理解する。 ・多職種連携教育を通じて医師としての職業倫理を身につける。 ・医療事故(有害事象)の発生要因を理解する。 ・医療の流れを理解し医療事故(有害事象)の発生を抑止する考え方を学ぶ。 ・我が国で生じた医療事故(有害事象)の歴史を理解する。 ・ジェネリック医薬品・ポリファーマシーなど医薬品に関する問題点を理解する。 ・医療を取り巻く法令を理解する。 【科目キーワード】 「有害事象(Adverse event)」 「患者安全(Patient safety)」 「健康被害(Harm)」 「インシデント(Incident)」 「リスク(Risk)」 「副作用(Side effect)」 「合併症(Complication)」 |
行動目標 /Course Goals |
【到達目標(アウトカム)】 □ 本邦におけるこれまでの薬害を説明することができる。 □ 薬害被害の実態を知り、その原因を説明できる。 □ 主な薬剤の副作用や主要臓器の薬剤副作用を説明できる。 □ 多職種協働が患者安全の確保にもたらす効果を説明できる。 □ 医療にかかわる各職種の能力や役割を説明できる。 □ ジェネリック医薬品とその波及の影響について説明できる。 □ 医療事故の発生に関わる要因とその予防対策を説明できる。 □ 本邦におけるこれまでの医療事故を説明できる。 □ 医師の職責と法令について説明できる。 【ディプロマ・ポリシーと授業科目の関連】 ・豊かな人間性を有し、プロフェッショナリズムを模擬的に実践できる。 ・患者及び医療従事者にとって安全な医療を遂行する能力を有している。安全管理及び危機管理を説明できる。 ・医療の持つ社会的側面の重要性を説明できる。 ・健康な社会づくりを説明できる。 ・兵庫医科大学の建学の精神および社会への貢献について説明でき、誇りに感じている。 ・医の倫理、生命倫理について説明できる。 ・人生の最終段階における医療を説明し、患者とその家族への配慮を理解できる。 ・他者を理解し、互いの立場を尊重した人間関係を構築して、学内の人々や団体と関わることができる。 ・医療チームの構成員としての役割を理解し、保健・医療・福祉の幅広い職種からなるチーム医療を修得している。 ・周囲の人々と適切なコミュニケーションをとることができる。 ・様々な病気や障がいを持つ患者の気持ちや背景を理解している。 ・自己管理能力を身に付け、能動的に医学を学修できる。 |
成績の評価方法・基準 /Evaluation |
【概要ならびに履修方法】 医療は、人を助け人に希望を与えるもので、その殆どが患者の期待に応える良い結果をもたらしている。 しかしながら、実施した医療が予期せぬ悪い結果を患者に与えてしまい、患者のみならず、その家族や医療にかかわった医療者の人生にも影を落とすといった事例が生じていることもまた事実である。複雑で不確実な医療において、最大限の効果を患者にもたらすためには、「医療事故は起こりうるもの」という認識のもとで、インシデントレポートの意義や生かし方、ヒューマンエラーの発生要因を理解し起こりうる事故の予見やその防護策を講じる方策を学ぶ必要がある。 また、患者安全の確保のための多職種連携、チーム医療の概念を理解し職種間パートナーシップの有用性を理解してもらいたい。「患者安全の確保」という概念は、患者に医療行為を行う際に必ず応召される知識であるため、学生諸君には臨床系生涯教育として捉え学習に臨んでもらいたい。 この科目は全て講義形式で実施する。 【準備学修ならびに事後学修に要する時間】 あらかじめ冊子として配布されている講義枠に関しては、事前に熟読し概要を理解しておく(30 分程度)。日頃より新聞や書籍をはじめとする情報ツールで入手できる医療に関わる情報に関心を示し、予備知識として備えること。 【成績の評価方法・基準】 筆記試験(MCQ問題・諸論文を含む筆記問題)100% この科目の最終評価は試験成績、講義への出欠状況、講義中の態度などで総合評価を行う。 薬害患者特別講義(勝村久司氏、廣部景子氏、増山ゆかり氏、山本宗男氏)の講義は必ず出席のこと。欠席の場合は定期試験・再試験受験を認めず不合格とする。その際の点数は出席・授業態度など勘案し44点、54点、64点のいずれかとする。止むを得ない事情で欠席の場合は、ビデオによる補講を指定した日時で一度だけ行う(ビデオ補講に遅刻した場合は欠席とみなす)。 特別講義および外部招聘講師の講義に関してはDVD補講を実施しないため必ず講義に出席すること。欠席の場合は減点の対象となる。 |
教科書・参考書 /Textbooks |
【教科書】 複数の講師による科目構成のため指定しない。 【参考書】 「学生のための医療概論(第4版)」小橋元、他 著 (医学書院) 2020年 「ロールプレイでやってみよう!患者さんの安心・安全のためのコミュニケーション演習ガイド」 高橋敬子 著 (医学書院) 2021年 |
その他 /Notes |
【学生への助言】 薬害患者さんや外部招聘講師の講義は大変貴重な経験となるため必ず出席し学びの時間としてほしい。 【フィードバック方針】 ・MCQ問題に関しては低正答率であった問題に関してのみ解説集を掲示する。筆記問題の結果に関してのフィードバックは行わない。 ・定期試験には薬害患者特別講義に関する小論文を含むが、小論文内容に関する評価結果は公表しない。 ・試験点数は非公開とし、試験に関する個別質問は受け付けない。 【オフィスアワー】 医療安全管理分野:火曜日11時30分~12時30分、ただし対応不可の場合もありうる。 薬害分野:複数の講師による科目形式のため設定しない。 【受講のルール、注意事項、その他】 講義での遅刻、私語、居眠り、他の作業を行うなどの態度不良は厳禁。学生による講義内容のビデオ録画や写真撮影も厳禁である。 【連絡先】 教育研究棟 3階 医学教育センター事務室 |