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科目一覧へ戻る | 2025/04/11 現在 |
科目名/Course title | チーム医療演習/Practice for Understanding Interdisciplinary Approach to Health Care |
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担当教員(所属)/Instructor |
【科目責任者】 医学教育センター 蓮池由起子、臨床教育統括センター 篠原尚、柏薫里 【担当者】 (医学部)平野公通、今西宏安、常見幸、各教員(薬学部)木下淳、各教員(看護学部)堀口和子、各教員(リハビリテーション学部)川口浩太郎、各教員、関西学院大学担当教員 |
授業科目区分/Category | 必修科目 |
授業種別/Type of class | 演習科目 |
時間割コード/Registration Code | T30280 |
開講学期/Semester | 授業計画参照 |
開講曜限/Class period | 授業計画参照 |
対象所属/Eligible Faculty | 医学部医学科/Faculty of MedicineFaculty Department of Medicine |
対象学年/Eligible grade | 3年 |
単位数/Credits | 1.0 |
教室/Classroom | 授業計画参照 |
連絡先/Contact | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2025/02/26 |
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教育目標 /Educational Goals |
【目的】 近年の医療は急速に高度化・細分化し、医療現場において複数の医療専門職の協働(チーム医療)が必須である。また疾病構造や医療に対する社会のニーズも大きく変化しており、単に病気を治すだけでなく倫理的、社会的、心理的にも配慮した全人的医療が求められている。このような患者を中心とした質の高い医療を実現するためには、様々な医療職の高い専門性と相互理解が欠かせない。 本学では医学部・薬学部・看護学部・リハビリテーション学部を擁し、学部間のボーダレスな教育を行っている。各職種の専門的な知識・技術の習得だけでなく、他職種の役割や価値観を理解し、円滑なコミュニケーションを図り、共に学び成長する関係を築く能力を養成することを目指している。 本演習では、講義や学部混成チームでの体験型演習、チーム討議を行う。症例シナリオから患者や患者家族の背景・価値観を理解し、患者のくらしにまで思いを巡らせて問題解決に取り組む。各問題解決にあたっては、職種毎の分業ではなくチームメンバーと互恵的な関係を築き、多方面からそれぞれの患者に適したアプローチを実践することを学ぶことで、チーム医療(多職種連携)についての理解を深める。加えて、本演習では心理学や行動学の知識および技術を活かした心理的支援についても学修する。 【科目キーワード】 「多職種連携能力(Interprofessional collaboration)」 「チーム基盤型学修(Team–based learning)」「心とくらし(Psychology and Daily life)」 (1) チーム医療の全般的概念を理解する。 (2) 医療チームを構成する各医療職の役割を理解する。 (3) チーム医療における多職種の連携を理解する。 (4) 患者に対する全人的医療の重要性を理解する。 (5) 医療全体を理解し、チーム医療の重要性を体得する。 (6) 症例に対する論理的な思考を身につける。 |
行動目標 /Course Goals |
【到達目標(アウトカム)】 (1)多職種連携を進める上での障壁や問題点を識別し、その解決に努めることができる。 (2)多職種連携における各職種の専門性、役割および責任を説明することができる。 (3)チーム医療の一員としての患者や患者家族の意義を説明することができる。 (4)チームメンバーの役割・価値観・意見などを尊重しつつ有意義な話し合いを導くことができる。 (5)患者や患者家族の心理的・社会的背景を理解し、問題点を明確化することができる。 (6)患者や患者家族の価値観に沿った目標に基づいた問題解決方法を提示することができる。 (7)患者や患者家族の生活を想像し、医療・保健・福祉、介護の介入を提案することができる。 (8)適切な情報源(ICT を含む)を用いて、問題点を解決するために必要な情報を収集評価することができる。 (9)オンデマンド配信を有効に用いて積極的に事前学修に取り組むことができる。 (10)チームを総括し、わかりやすく的確にプレゼンテーションすることができる。 【ディプロマ・ポリシーと授業科目の関連】 □生活と疾病予防の関連及び予防接種の重要性を理解している。 □プライマリケアを理解している。 □医療の持つ社会的側面の重要性を理解している。 □医療資源の乏しい地域における医療の問題を理解している。 □他者を理解し、互いの立場を尊重できる。 □医療チームの構成員としての役割を理解し、保健・医療・福祉の幅広い職種からなるチーム医療を理解している。 □他者の立場を考えて接することができる。 □患者の苦痛を知っている。 □同級生と教え合う態度を養成できる。 □ICTを活用し、疑問点を解決するための情報を収集して評価することができる。 □患者及び医療従事者にとって安全な医療を理解している。 □人体構造・機能を理解している。 |
成績の評価方法・基準 /Evaluation |
【概要ならびに履修方法】 演習を中心とした科目のため皆勤が原則である。 8月上旬~28日(木) 講義動画(Moodle)で準備学修 8月29日(金)ガイダンス、RAT、チーム討議、特別講義 9月1日(月)~9月2日(月) チーム討議 9月 3日(水) 発表会 9月 4日(木) 模擬カンファレンス・解説講義、修了試験、総括 9月 5日(金) 予備日 「チーム討議」は意見を交わし論じる時間とし、検索する時間ではない。 後日、詳細なスケジュール・チーム分けを通知する。 【準備学修ならびに事後学修に要する時間】 講義動画(Moodle、約6時間)を一定期間公開する。チーム討議を円滑に進め、演習を有意義なものとするために不可欠な内容である。RATの出題範囲とする。 討議内容の復習、討議の方向性から翌日の討議に必要となりそうな知識についての事前学修が望ましい(学生個々に異なると思われるが、1時間以上/各日)。 【成績の評価方法・基準】 皆勤を前提とした評価を行う。また、全日程への積極的な参加が科目合格の前提条件である。 プレゼンテーション、チームへの貢献、レポート(提出課題)、試験などの点数を積算する。偏りなく良い成績を修めることが必要である。65%以上で合格とする。 総評価は、RAT15%、修了試験25%、プレゼンテーション40%、平常点(課題・提出物、受講態度)20%の100%とする。 【目的】を達成するため協働しチームへの貢献を求められている。遅刻や欠席をすると貢献は難しいと考えられ、その時間に割り当てられた点数は得られない。 なお、この科目は医師となる資質を涵養し、その成長を評価するための科目である。大学内外を問わず、医学生に相応しくない行動、態度があると思われた場合は、教務委員会等における審議を経て、受講不可もしくは不合格とする場合がある。 |
教科書・参考書 /Textbooks |
【教科書】 特に指定なし、各教員が取り上げる教科書 【参考書】 特に指定なし、各教員が取り上げる参考書 |
その他 /Notes |
【学生への助言】 良い学びの機会となるよう、【目的】を理解し準備を惜しまない。 チーム毎に討議や学修内容が少しずつ異なるのは当然である。発表会でシェアされる異なった視点や意見を基にさらに学びを深めるよう努める。 チームでの討議やプレゼンテーションの内容は、メンバー全員が共有し理解する。発表会当日に欠席者がいてもプレゼンテーションに支障がないように準備する。 真摯な態度で積極的に参加、学修すれば不合格になるはずはない。 (本演習の合格に自信のない者が進級にかかる教育的配慮を受けうる可能性を残すためには、他の科目・カリキュラムのすべてに合格しておく。) 【フィードバック方針】 RATと修了試験後に問題の解答・解説を開示する。 【オフィスアワー】 模擬カンファレンス・解説講義後に全学生からの質問を受ける時間を設ける。 【受講のルール、注意事項、その他】 Moodle、メール、掲示板、ホームページなどを遅滞なく確認する。 欠席・遅刻・離席・早退などに関する事前連絡を必須とする(連絡方法は、後日通知される)。 事前申請・提出物、感染対策あるいは本演習における時限的ルールなどが設定される場合、ルールに則ることを演習参加の必要条件とする。 遅刻・欠席者等に対して、後日同様の演習・試験は行われない。病欠(出席停止対象ではない)は、自己都合による欠席である。 天候や社会情勢などにより予定通りに実施できないことがある。状況により、スケジュールや履修方法(オンライン実施)などを変更する可能性がある。 8月29日(金)、9月1日(月)~5日(金)は、全講義時間に予定が組まれ得る。 演習中、スマートフォン・タブレット・PC等の通信機器の使用制限がある。 その他、演習に関する指示を守る。 【連絡先】 西宮教学課 (教育研究棟2階、0798-45-6161) |