![]() ![]() |
科目一覧へ戻る | 2025/04/11 現在 |
科目名/Course title | 消化器病学/Gastroenterology |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor |
【責任者/担当者】 〔消化器外科学 上部消化管外科〕 篠原 尚 主任教授 〔消化器外科学 下部消化管外科〕 池田 正孝 主任教授 〔消化器外科学 肝・胆・膵・外科〕 廣野 誠子 主任教授 〔消化器内科学 消化管科〕 新﨑信一郎 主任教授 |
授業科目区分/Category | 専門科目 |
授業種別/Type of class | 講義科目 |
時間割コード/Registration Code | T20324 |
開講学期/Semester | 授業計画参照 |
開講曜限/Class period | 授業計画参照 |
対象所属/Eligible Faculty | 医学部医学科/Faculty of MedicineFaculty Department of Medicine |
対象学年/Eligible grade | 2年 |
単位数/Credits | 1.0 |
教室/Classroom | 授業計画参照 |
連絡先/Contact | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2025/03/11 |
---|---|
教育目標 /Educational Goals |
【目的】 肝・胆・膵の疾患 ・肝・胆道系・膵の疾患に関する病因、病態、病理、症状、画像を含む検査法、診断、治療、予後、予防などの基本的知識を習得し、疾患を基礎から臨床まで幅広く理解する。 ・肝・胆道系・膵の疾患の基礎知識を身につけておくことで、臨床実習での学習効果が上がるようにする。 消化管の疾患 ・消化管外科学の歴史の概要について理解する。 ・大腸癌の疫学・診断・治療について理解する。 ・直腸・肛門の良性疾患について理解する。 ・炎症性腸疾患の病態・治療について理解する。 ・急性腹症の病態・治療について理解する。 ・食道癌、胃癌の疫学・診断・治療について理解する。 ・食道、胃、十二指腸の良性疾患について理解する。 ・消化器系の疾患(消化管の疾患)の肉眼的、組織学的特徴について理解する。 ・消化器系の疾患(消化管の疾患)の病理組織診断について理解する。 ・機能性消化管障害について理解する。 ・消化管機能検査について理解する。 ・消化管内視鏡検査の歴史と診断・分類について理解する。 ・正常な消化管の構造と機能について理解する。 ・腹膜の構造、疾患について理解する。 【科目キーワード】 肝・胆・膵の疾患 「肝臓の良性および悪性疾患(Benign and malignant diseases of the liver)」「胆道の良性および悪性疾患(Benign and malignant diseases of the biliary tract)」「膵臓の良性および悪性疾患(Benign and malignant diseases of the pancreas)」 消化管の疾患 「消化器疾患(Gastrointestinal disease)」 「がん医療(Cancer Medicine)」 「ゲノム医療(Genome Medicine)」 「遺伝性腫瘍(Hereditary cancer)」 「消化管内視鏡(Gastrointestinal endoscopy)」 「外科手術(Surgery)」 「内視鏡下手術(Endoscopic surgery)」 「化学療法(Chemotherapy)」 「放射線療法(Radiation therapy)」 「消化器がん(Gastrointestinal cancer)」「 炎症性腸疾患(Inflammatory bowel disease)」 「機能性消化管障害(Functional Gastrointestinal disease)」「消化管ホルモン(Gut hormone)」 |
行動目標 /Course Goals |
【到達目標(アウトカム)】 肝・胆・膵の疾患 肝臓 ウイルス肝炎、急性肝炎、劇症肝炎、慢性肝炎、新生児(乳児)肝炎、肝硬変、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、門脈圧亢進症(特発性を含む)、先天性代謝疾患、アルコール性肝障害、薬物性肝障害、脂肪肝、NASH、肝膿瘍、肝嚢胞症、肝血管腫、原発性肝癌、転移性肝癌、肝外傷、Budd-Chiari 症候群、肝不全について、病因論、解剖、細菌、ウイルス学的事項、生理機能、病理、代謝経路と異常の理由、症状、検査異常について答えることができる。また、症状、検査成績の異常を指摘し、超音波検査、CT、MRIの診断的意義とその異常所見から診断ができ、治療について述べることができる。 胆嚢・胆管 胆道閉鎖症、先天性続発性胆道拡張症、胆石症、胆嚢炎、胆嚢隆起性病変、胆管炎、原発性硬化性胆管炎、胆嚢癌、胆管癌、乳頭部癌について症状を整理し、検査方法を熟知し、成績を評価できるようにする。また病因論についても充分な知識をもって答える。画像診断では CT、超音波検査以外に、PTC、ERCP、MRCPについても、その手技と意義について答えることができる。 膵臓 急性膵炎、慢性膵炎、自己免疫性膵炎、膵嚢胞性病変、膵癌、膵形成異常、膵島腫瘍について診断基準のあるものはこれを熟知し、症状、検査成績を評価し、適切な治療方針を立て実行できるようにする。また、予防可能なものについてはその理由を解釈する。内分泌異常、特に糖尿発生、Zollinger-Ellison 症候群におけるホルモン動態を明確にする。膵島腫瘍であるインスリノーマ、グルカゴノーマについても症状発現との関係を説明できる。 消化管の疾患 □ 消化器の解剖・病理・生理の概要について説明することができる。 □ 主な消化器疾患について、その診断と標準的治療を説明することができる。 □ がんのゲノム医療の概要について説明することができる。 □ 消化器系の疾患(消化管の疾患)について組織学的特徴に基づき診断アプローチを行うことができる。 □ 検査・治療機器の使用適応、方法および結果の正確な解釈ができる。 【ディプロマ・ポリシーと授業科目の関連】 ・患者の症状と身体所見、検査所見に基づいた鑑別診断を模擬的に実施できる。 ・総合的・科学的に課題を捉えてICTを活用し、臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価することができる。 ・人体構造・機能を理解したうえで、適切な医療を説明できる。 ・各疾患の病因・病態を説明できる。 ・基本的治療法を説明できる。 |
成績の評価方法・基準 /Evaluation |
【概要ならびに履修方法】 消化器系領域の主要疾患に対して十分な理解をすることを目的とする。そのためには疾患自体の概念のみならず、解剖学や病理学、画像診断の知識が必要である。そのため、内科・外科・放射線医学・病理学の複数教室で分担して講義を担当する。 【準備学修ならびに事後学修に要する時間】 ・前日までに該当する部分の講義冊子に1時間程度目を通すこと。 ・講義までに教科書の該当する総論を学修すること。2、3時間必要である。 ・MECビデオについては授業として扱わないが、アチーブメントテストの範囲となるため必ず視聴すること 【定期試験受験資格】 ・アチーブメントテストに合格し、かつ、指定された対面授業に2/3以上出席したものに定期試験の受験資格を与える。 【成績の評価方法・基準】 ・学科筆記試験、出席点で合格を決める。 ・2/3出席に満たない者には筆記試験の受験資格を与えない。実習は皆勤が条件である。 試験(マークシート・筆記)85 %、出席10 %、態度5 % |
教科書・参考書 /Textbooks |
【教科書】 消化器内科学 「内科学(第12版)」矢崎義雄 総編集(朝倉書店)2022年 消化器外科学 「標準外科学(第17版)」池田徳彦、他 編(医学書院)2025年 「NEW 外科学(改訂第3版)」出月康夫、他 編(南江堂)2012年 【参考書】 肝・胆・膵の疾患 「内科学(第12版)」矢崎義雄 総編集(朝倉書店)2022年 「ハリソン内科学(第5版)」福井次矢、黒川清 監修 (メディカル・サイエンス・インターナショナル)2017年 「新臨床内科学(第10版)」 矢崎 義雄 編著 (医学書院)2020年 「腹部のCT(第3版)」陣崎雅弘 編(メディカル・サイエンス・インターナショナル)2017年 「腹部のMRI(第3版)」荒木力 編(メディカル・サイエンス・インターナショナル)2014年 「臨床医のための腹部血管造影・IVR」杉村和朗、廣田省三 編(新興医学出版社)2003年 「はじめての腹部CT(新版)」大友邦 編(秀潤社)2000年 「IVRマニュアル(第3版)」山門亨一郎、他 編(医学書院)2024年 「肝硬変のマネジメント(改訂3版)」西口修平 編(医薬ジャーナル社)2016年 「標準外科学(第17版)」池田徳彦、他 編(医学書院)2025年 「胆膵内視鏡 診断・治療の基本手技(第4版)」糸井隆夫 編(羊土社)2023年 「肝胆膵脾のCT・MRI診断」村上卓道、他 著(金芳堂)2013年 「EOB-MRI/Sonazoid超音波による肝癌の診断と治療」工藤正俊、他 編(医学書院)2013年 「症状・画像から見抜く!膵胆道系の鑑別診断―疾患見極め方と治療のポイント」花田敬士 編(羊土社)2011年 「肝胆膵の画像診断―CT・MRIを中心に(改訂第2版)」 山下康行 編 (秀潤社)2022年 消化管の疾患 「イラストレイテッド外科手術(第3版)」篠原尚、他 著(医学書院)2010年 「組織病理アトラス(第6版)」小田義直、他 編(文光堂)2015年 「病理組織の見方と鑑別診断(第7版)」赤木忠厚、松原修、他 監修(医歯薬出版)2020年 |
参考図書 /Reference Books |
〔消化器外科学 肝・胆・膵外科〕 多田 正晴 准教授、 〔消化器外科学 小児外科〕 大植 孝治 教授 〔消化器内科学 消化管科〕 福井 広一 教授 〔消化器内科学 肝・胆・膵科〕 榎本 平之 教授、塩見 英之 准教授、西村 貴士 准教授 〔内視鏡センター〕 富田 寿彦 教授、奥川 卓也 講師 〔病理学 分子病理部門〕 大島 健司 主任教授、 〔病理学 病理診断部門〕 松田 育雄 准教授 〔放射線医学〕 山門 亨一郎 主任教授、池田 讓太 助教 |
その他 /Notes |
【学生への助言】 十分な知識が身についていれば、4年生冬からの臨床実習による経験は非常に有益である。一方で知識が不足していれば、せっかくの実体験も内容を十分把握できず学修効果は少なくなる。そのため臨床実習が進むと、もともとの実力差が更に広がって行く。したがって、臨床実習前の授業の時点での努力を怠らないことが重要である。 【フィードバック方針】 肝・胆・膵の疾患 試験についての解説講義を行う(特に低正答率問題)。 消化管の疾患 問題ならびに正解を掲示もしくは配布する。 【オフィスアワー】 特になし 【受講のルール、注意事項、その他】 ・講義中は私語を慎み、聴講に集中すること。 ・病理組織学実習では、色鉛筆を持参すること。 ・病理組織実習後にスケッチを提出する。スケッチは評価して返却する。 【連絡先】 1号館 5階 上部消化管外科 医局 |