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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2025/04/11 現在

科目名/Course title 循環器系・腎尿路系の疾患/Cardiovascular, Kidney and Urinary Tract Disease
担当教員(所属)/Instructor 【責任者/担当者】
石原正治、倉賀野隆裕、坂口太一、山本新吾
【担当者】
朝倉正紀、峰隆直、名波正義、閔庚徳、赤堀宏州、河合健志、久間昭寛、渡辺健一、阪下裕司、上野高義

授業科目区分/Category 専門科目 
授業種別/Type of class 講義科目
時間割コード/Registration Code T20323
開講学期/Semester 授業計画参照
開講曜限/Class period 授業計画参照
対象所属/Eligible Faculty 医学部医学科/Faculty of MedicineFaculty Department of Medicine
対象学年/Eligible grade 2年
単位数/Credits 1.5
教室/Classroom 授業計画参照
連絡先/Contact
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2025/03/27
教育目標
/Educational Goals
【目的】
〔循環器系〕
・心臓・脈管疾患の疫学、病理、病態生理、血行力学等の基礎的事項の知識を修得し、疾患を基礎から臨床まで系統的に考える能力を修得する。
・心臓・脈管疾患の臨床検査を理解し、診断できる能力を身につける。
・個々の疾患(虚血性心疾患、先天性心疾患、弁膜症、心筋症、高血圧、脈管疾患)の臨床所見、検査所見を理解、評価し適切な治療法を選択できる能力を修得する。
・外科学の内で、心臓血管外科の分野を学ぶ。
・単に一つの疾患に対する病因、病態生理、診断、手術成績、予後について縦の線を理解するのみでなく、関連する疾患群との相互関係を含めた横のつながりをもたせながら、循環器内科学を充分修得した上で、各疾患を理解する。

〔腎尿路系〕
・臨床実習までに各疾患の病態を的確に理解する。
・診断・検査や症候等の基本的な知識を、臨床的な事項と関連付けながら身につける。
・各疾患を適切に評価して表現する姿勢を習慣づける。

【科目キーワード】
〔循環器系〕
「心不全(Heart failure)」 「虚血性心疾患(Ischemic heart disease)」 「不整脈(Arrhythmia)」 「弁膜症(Valvular disease)」 「先天性心疾患(Congenital heart disease)」 「心筋症(Myocardial disease)」 「動脈疾患(Arterial disease)」 「静脈疾患(Venous disease)」 「高血圧(Hypertension)」 「心膜疾患(Pericardial disease)」
「心臓血管外科総論(General Theory of Cardiovascular Surgery)」 「小児心臓外科総論(General pediatric cardiac surgery)」 「小児心臓外科各論(Pediatric cardiac surgery specifics)」 「冠動脈外科(Coronary Artery Surgery)」 「大血管外科(Vascular Surgery)」 「弁膜症外科(Heart Valve Surgery)」 「心移植(Heart transplantation)」 「人工心臓(Artificial Organs)」 「左房粘液腫」 「肺塞栓」 「収縮性心膜炎」 「腹部大動脈瘤(Abdominal Aortic Aneurysm)」

〔腎尿路系〕
「腎不全(Renal failure)」 「原発性および二次性糸球体疾患(Primary and secondary glomerular disease)」 「高血圧および腎血管障害(Hypertension and renovascular disease)」 「尿細管間質性疾患(Tubulointerstitial disease)」 「水・電解質異常および酸塩基平衡障害(Fluid, electrolyte and acid-base disorders)」 「血液浄化療法(Blood purification)」 「尿路先天異常(Urinary tract anomalies)」 「尿路疾患(Urinary tract disease)」 「前立腺疾患(Prostatic disease)」
行動目標
/Course Goals
【到達目標(アウトカム)】
〔循環器系〕
・循環器内科分野
□ 心臓・脈管疾患の診断に不可欠な病歴と身体所見について正しく記述できる。
□ 心臓・脈管疾患に必要な検査(胸部 X 線、心電図、心音・心機図、心臓超音波検査、心臓カテーテル検査、心血管造影検査、CT、MRI、シンチグラフィー等)の基本的な読影所見について記述し、評価することができる。
□ 虚血性心疾患、先天性心疾患、弁膜症、心筋症、高血圧、動脈瘤、四肢脈管疾患、不整脈等の各疾患の定義、病因、病理、臨床診断、内科的・外科的治療について総合的に理解し記述することができる。
・心臓血管外科分野
①狭心症・心筋梗塞
□ 安定狭心症の外科治療を概説できる。
□ 不安定狭心症の外科治療を概説できる。
□ 急性心筋梗塞の外科治療を概説できる。
②弁膜症
□ 主な弁膜症(僧帽弁疾患、大動脈弁疾患)の外科治療を概説できる。
□ 感染性心内膜炎の外科治療を概説できる。
□ 低侵襲外科手術の現状と展望を概説できる。
③心筋・心膜疾患
□ 心筋症の定義・概念、病態生理、適応、外科治療を説明できる。
□ 収縮性心膜炎の病態生理、症候、診断、適応を説明し、外科治療を概説できる。
④先天性心疾患
□ 主な先天性心疾患外科治療を概説できる。
⑤動脈疾患
□ 大動脈解離の外科治療を概説できる。
□ 胸部大動脈瘤の外科治療を概説できる。
□ 腹部大動脈瘤の外科治療を概説できる。
□ 閉塞性動脈硬化症の外科治療を概説できる。
□ 大動脈炎症候群を概説できる。
⑥肺循環障害
□ 肺血栓・塞栓症の外科治療を説明できる。
⑦腫瘍
□ 左房粘液腫の外科治療を説明できる。

〔腎尿路系〕
知識
□ 各疾患の病態を確実に把握することを目的として、必要な知識を臨床的な事項と関連づけながら理解して臨床的判断に応用する。
□ 腎・尿路系の検査方法、画像診断を概説できる。
□ 各疾患の原因、症候、診断と治療を説明できる。

技能
□ 各疾患において症候を把握して臨床検査を計画できることを目的として、病態でみられる症候や検査結果を適切に評価できる。

姿勢
□ 各疾患における病態およびその変化を適切に表現できることを目的として、病態を系統立てて具体的に示すことが習慣になっている。

【ディプロマ・ポリシーと授業科目の関連】
・臨床研究の意義を説明できる。
・自己管理能力を身に付け、能動的に医学を学修できる。
・同級生へ指導・助言ができる。
・患者の症状と身体所見、検査所見に基づいた鑑別診断を模擬的に実施できる。
・総合的・科学的に課題を捉えてICTを活用し、臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価することができる。
・病態の把握ができるよう、身体診察を実施できる。
・検査や基本的手技を説明できる。
・緊急を要する病態や疾病、外傷に対する適切な対応を理解できる。ACLSを理解し、BLSを実施できる。
・患者及び医療従事者にとって安全な医療を説明できる。安全管理及び危機管理を理解している。
・人体構造・機能を理解したうえで、適切な医療を説明できる。
・各疾患の病因・病態を説明できる。
・基本的治療法を説明できる。
成績の評価方法・基準
/Evaluation
【概要ならびに履修方法】
講義形式にて行う。

【準備学修ならびに事後学修に要する時間】
〔循環器系〕
授業前には、教科書の授業内容に該当する箇所を1時間程度熟読してくること。

〔腎尿路系〕
前日までに該当する部分の講義冊子に1時間程度目を通すこと。

【定期試験受験資格】
アチーブメントテストに合格し、かつ、指定された対面授業に2/3以上出席したものに定期試験の受験資格を与える。

【成績の評価方法・基準】
〔循環器系〕
兵庫医科大学 学則・規程に基づき、出席2/3未満の者は定期試験及び再試験を受験できない。
「循環器内科分野:試験(文章題、マルチプルチョイス) 100%」
「心臓血管外科分野:試験(定期試験:マルチプルチョイス、再試験:筆記)100%」
ただし、両分野ともに遅刻・欠席や授業中の態度なども加味し、態度不良の場合は単位を認めない。
補助試験等はない。
 
〔腎尿路系〕
「腎尿路系分野:試験(マルチプルチョイス) 100%」
ただし、遅刻・欠席や授業中の態度なども加味し、態度不良の場合は単位を認めない。
教科書・参考書
/Textbooks
【教科書】
〔循環器系〕
「内科学(第12版)」矢崎義雄、小室一成 総編集(朝倉書店)2022年
「新臨床内科学(第10版)」矢崎義雄 監修(医学書院)2020年

〔腎尿路系〕
未定

【参考書】
〔循環器系〕
心臓血管外科においては、循環器内科の教科書を理解した上で、以下に述べる外科学書の該当部分を熟読する必要がある。ただし一長一短があるので、掲載は価格順に列記した。
 「NEW 外科学(改訂第3版)」出月康夫、他 編(南江堂)2012年
※図が多いのがよい。
 「標準外科学(第17版)」池田徳彦、他 編(医学書院)2025年
  ※2007年版(第11版)からは図カラー印刷も増え読みやすくなった。

〔腎尿路系〕
「標準泌尿器科学(第10版)」並木 幹夫 監修(医学書院)2021年
「STEP Series 内科(4)腎・呼吸器(第3版)」吉澤靖之、他 監修(海馬書房)2012年
「小児腎疾患の臨床(改訂第7版)」五十嵐隆 著(診断と治療社)2019年
「組織病理アトラス(第6版)」小田義直、他 編(文光堂)2015年
「標準腎臓病学」菱田明 編(医学書院)2002年
「最新泌尿器科診療指針」村井勝、塚本泰司、小川修 編(永井書店)2008年
「腎生検病理アトラス(改訂版)」日本腎病理協会、日本腎臓学会 編(東京医学社)2017年
「対話で学ぶ腎不全と透析療法の知識(改訂4版)」北岡建樹 著(南山堂)2014年
「新・病態生理できった内科学(3)腎疾患(第2版)」横山啓太郎 編著(医学教育出版社)
2010年
その他
/Notes
【学生への助言】
特になし

【フィードバック方針】
〔循環器系〕〔腎尿路系〕
試験についての解説講義を行う(解説の必要性が高い領域)。

【オフィスアワー】
〔循環器系〕
オフィスアワーは設けない。質問のある場合は授業時間内ないし終了後にすること。

〔腎尿路系〕
特になし

【受講のルール、注意事項、その他】
遅刻、授業中の私語、不要な出入りは厳禁とする。

【連絡先】
1号館 13階 循環器内科 医局
8号館 5階 心臓血管外科 医局
1号館 8階 泌尿器科学 医局
1号館 5階 腎透析内科 医局
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