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新規脳虚血モデルを活用した脳梗塞治療薬の創製

情報更新日 2020年9月30日

シーズ情報

キーワード

脳虚血、脳梗塞、モデル動物、再現性、CB-17マウス、再灌流

分野

中枢

概要

脳虚血に対する有効な治療方法の開発には、ヒト病態を反映したモデル動物が必須である。これまでに、血管内閉塞モデルなど多くのげっ歯類脳虚血モデルが報告されているが、いずれのモデルも虚血領域の広がりと程度の面で再現性に難があり、有効な薬効評価ウィンドウの狭さや一群例数の増加など薬効評価系としての課題を有する。さらに、再灌流後に長期間生存させることが難しいため、虚血後の慢性予後に対する幹細胞移植療法等の効果判定には使用できない。こういった課題を克服するため、我々は、CB-17マウス(CB-17/Icr-+/+Jcl)の中大脳動脈(MCA)を薄いモノフィラメントを用いて完全結紮することにより安定した虚血領域を持ち、かつ、再灌流後に長期生存する虚血モデル動物を作成することに成功した。本モデルでは永久脳虚血負荷だけでなく、240分までの一過性脳虚血負荷においても7日後の生存率を60%と高く保つことが可能である。我々のモデルは虚血/再灌流障害、遅延性細胞死、壊死性脳損傷や出血性脳梗塞などの病態を再現できると考えられる。

何が新しいか?

  • モデル作成動物種としてCB-17マウスを用いた
  • 薄いmonofilamentを用いることにより容易に完全結紮できる手技を確立した

他の研究に対する優位性は何か?

  • 既存の脳虚血モデルに比べて高い再現性を得られるため少ない匹数の一群構成で薬効評価が可能である
  • 虚血/再灌流後に長期生存するため、慢性予後に対する幹細胞移植療法等の効果判定が可能である

どのような課題の解決に役立つか?

脳梗塞治療薬候補物質のin vivo薬効評価

他への応用・展開の可能性

脳梗塞治療薬の新規創薬標的の探索

参考図表

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研究者情報

氏名 中込 隆之(ナカゴミ タカユキ)
所属 兵庫医科大学 先端医学研究所
専門分野 中枢神経、幹細胞、再生医療
学内共同研究者 松山 知弘
関連リンク 研究室HP

企業との協業に何を期待するか?

本モデル動物を活用した以下の課題での協業

  1. 新規脳梗塞治療薬創製
  2. 新規脳梗塞治療薬標的分子探索

本研究の問い合わせ先

兵庫医科大学 学務部 研究協力課
E-mail: chizai@hyo-med.ac.jp
Tel: 0798-45-6488

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