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疼痛や掻痒に対する薬効評価と鎮痛・鎮掻の神経生理機構の解明

情報更新日 2020年6月22日

シーズ情報

キーワード

疼痛 in vivoパッチクランプ 薬効評価 情動評価 痒み 

分野

疼痛

概要

 当部門が以前から開発したin vivoパッチクランプ法は、病態モデルや遺伝子操作動物における行動異常の成因などを単一ニューロンやシナプスレベルで機能解析する上で極めて有用な手法です。行動解析と同様の生理的な刺激によって誘起されるシナプス応答を捉え、その振幅や発生頻度などの定量解析、全身や局所に投与する薬物の作用解析,光遺伝学などで神経核を賦活化した時の神経回路の挙動をリアルタイムで記録・解析ができます。特にブラインド法と呼ばれるパッチクランプ法は、記録細胞を視認する必要がないため、組織表面のみならず深部に位置する神経核やミエリンが発達し可視化が困難な成熟した動物、作製に日数を要するモデル動物を対象にできるなどの長所があります。薬効評価を明確に、且つ標的の探索に有用で、行動薬理学、スライス標本を用いた解析などを組み合わせた統合的な研究により、鎮痛や鎮痒の作用機構を明確にします。前帯状回など情動的な神経機構の解明も研究テーマとなります。詳細は論文や当部門のホームページを参照ください

何が新しいか?

行動と同様の生理的刺激や環境下に神経活動の薬効を明確にするエビデンスを得ることができる。
興奮・抑制やシナプス前・後作用の解析

他の研究に対する優位性は何か?

vitro、行動、in vivo神経活動と統合的薬効評価や新規ターゲットの探索ができる 

どのような課題の解決に役立つか?

未だ不明なことの多い感覚情報、特に痛みや痒みの伝達とその抑制機構の解明に繋がる可能性がある。

また、疾患モデル動物を用い、行動薬理学的、免疫組織学的解析などと合わせ総合的に解析することにより、神経障害性疼痛など発症メカニズムが不明な疾患の解明に繋がる可能性がある。

他への応用・展開の可能性

自律神経系にも応用可能である。

関連する論文

  1. Funai Y, Pickering AE, Uta D, Nishikawa K, Mori T, Asada A, Imoto K and Furue H. Systemic dexmedetomidine augments inhibitory synaptic transmission in the superficial dorsal horn through activation of descending noradrenergic control: an in vivo patch-cla
  2. 古江秀昌. 下行性制御機構:セロトニン系、ノルアドレナリン系. 日本医師会雑誌 143特別号(1): 42-43, 2014
  3. Furue H. In vivo patch-calmp recording technique. In: Patch Clamp Techniques: From Beginning to Advanced Protocols. (Springer Protocols Handbooks), Springer-Verlag, pp.171-182, 2012 
  4. Furue H. In vivo patch-calmp recording technique. In: Patch Clamp Techniques: From Beginning to Advanced Protocols. (Springer Protocols Handbooks), Springer-Verlag, pp.171-182, 2012
  5. 古江秀昌.In vivo ブラインドパッチ法.In:最新パッチクランプ実験技術法 吉岡書店(岡田泰伸編) pp.115-120, 2011
  6. 古江秀昌、園畑素樹、吉村 恵.マウスおよびラット脊髄後角細胞からのin vivoパッチクランプ記録法. 日本生理学雑誌 65(10):315-321, 2003
  7. Furue H, Narikawa K, Kumamoto E and Yoshimura M. Responsiveness of rat substantia gelatinosa neurons to mechanical but not thermal stimuli revealed by in vivo patch-clamp recording. Journal of Physiology(London) 521:529-535, 1999

参考図表

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研究者情報

氏名 古江 秀昌(フルエ  ヒデマサ)
所属 兵庫医科大学 神経生理部門
専門分野 神経生理
リンク 研究室HP
学内共同研究者 古賀 浩平

企業との協業に何を期待するか?

産学連携による基礎医学の発展や利用

疼痛治療薬の作用メカニズムの解明などの共同研究

本研究の問い合わせ先

兵庫医科大学 学務部 研究協力課
E-mail: chizai@hyo-med.ac.jp
Tel: 0798-45-6488

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