医学部 - 講座紹介

精神神経免疫学

専門部門(寄附講座)

うつ病や強迫症、認知症といった精神疾患は、免疫と深く関わっていると言われています。例えば、気分の落ち込み、やる気の低下といった症状が主体のうつ病は、弱い全身炎症状態にあります。また、風邪を引いた後、なんとなくやる気が出ないといったいわゆる『病み上がり』も炎症から精神症状が出現する例であり、炎症・免疫と精神疾患が関係していると言われる理由の一つです。しかし、このように普段の日常生活で経験されたことのある症状でも、医学的に『なぜ』起こるのかといった明確な理由はまだ明らかとなっていません。本講座は、このような精神神経疾患と免疫との関連性・機序解明を目的とし、主に動物を使用する基礎医学研究を中心とした研究を行う講座として設置されています。

特に炎症を引き起こす重要な因子の一つである『インターロイキン18』を中心に研究を行っています。インターロイキン18とは、細菌感染などの際にその細菌などの異物を除去するために、免疫反応を引き起こす重要な因子の一つで、ここ兵庫医科大学にて世界で初めて1995年に発見されました。さらに当講座では2019年にその免疫にかかわるインターロイキン18がうつ病と密接に関連しているという事をまとめた内容を世界に報告しています。

現在、インターロイキン18とうつ病との関連について、さらには精神神経疾患と免疫について、より詳細な関連性を明らかにし、病態解明とともに治療への応用化を目指して日々研究を行っています。

講座情報

特任教授
松永 寿人(兼任)
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