医学部 - 講座紹介

未来医療開拓部門

先端医学研究所

私たちの研究室では、異分野(農学系や工学系)の研究者との交流や企業との共同研究を通じて、未来の医療技術開発を行っています。微量の血液によるがん診断法の開発はそのひとつです。また、京都大学や理化学研究所との共同研究で開発したバイオセンサ技術が、がん診断だけではなく感染症の診断や治療にも大いに役立つことがわかりました。

【研究内容の特徴(独自性や先進性など)】
●マイクロ波を使ったバイオセンサの開発:ギガヘルツ(GHz)~テラヘルツ(THz)帯の電磁波は水分子に敏感な特徴があります。細胞や微生物(細菌など)の僅かな水分子の変化をマイクロ波半導体センサによって測定する技術を開発しました。
●難培養菌(結核菌・非結核性抗酸菌など)や薬剤耐性菌検査の迅速化:難培養菌は培養に時間がかかり、良く効く薬を選ぶまでには6~8週間もかかります。マイクロ波センサによって、24時間以内に有効な薬を選ぶ診断機器を企業と一緒に開発しています。
●微量の血液から早期がんを診断する(多施設共同研究)

研究成果を臨床に届けるためには、大学で開発した成果を企業に渡すのではなく、早い時期から企業と一緒に製品開発してゆくことも重要です。実際にやってみると、異分野の研究者や企業との共同研究は刺激的で思いもよらない発見の連続です。そして、自分たちが開発した技術や医療機器が患者さんを助けることにもつながります。新しいことを発見したい人や一緒に研究したい人を募集しています。

講座情報

准教授
菊池 正二郎
講座紹介一覧に戻る