受賞

「Best of Category at the IARS Annual Meeting」を受賞しました

「Best of Category at the IARS Annual Meeting」を麻酔科学 井谷 基 助教が受賞しました。

授与団体名

International Anesthesia Research Society

概要

"CONTINUOUS ADMINISTRATION OF LANDIOLOL DURING GENERAL ANESTHESIA FOR HEPATECTOMY INCREASES PLASMA EPINEPHRINE CONCENTRATIONS BUT DOES NOT AFFECT THE MAGNITUDE OF TACHYCARDIA AFTER TRACHEAL EXTUBATION"

肝臓切除術中にランジオロールを持続投与することで術後、抜管後の頻脈は抑制できるか?

研究の背景

ランジオロール(ベータブロッカー)を手術中に持続投与することで術後の不整脈や有害事象を減少するという報告がされている。
そこで手術中に同薬剤を使用することで術後の麻酔覚醒時に起こる頻脈を抑制できるのかどうか、抑制できるならストレスが軽減しているのかどうかを調査した。

研究手法と成果

方法:術中に生食かランジオロールを5ガンマで投与し(2重盲検)、術前(麻酔導入後)、術後、抜管後5・10・15分後のエピネフリン、ノルエピネフリンを採血。

結果:血圧は両群差がなく、心拍はランジオロール群でやや低いものの有意差は無し。

ランジオロール群は抜管後の血中エピネフリン濃度が有意に上昇。
ランジオロール群で抜管後の血中ノルエピネフリン濃度が少し高いが有意差無し。
レミフェンタニル(鎮痛薬)の使用量がランジオロール群で有意差は無いものの少なくなる傾向。

つまり、明らかな頻脈の抑制は出来なかったが、ランジオロール群では血中カテコラミン濃度が高かった。

今後の課題

症例数を増やすことが必要。
レミフェンタニルの使用量の均一化。

研究費等の出処

医局

掲載誌

Anesthesia&Analgesia