医学部医学科
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兵庫医科大学医学会

輸血・細胞治療センター

講座(部門)紹介

当センターは、病院の中央診療施設としての業務を行うと同時に、輸血医療および細胞治療に関連した研究を行っている。

輸血分野では、血液内科と連携した造血幹細胞移植に関連した研究(血液型不適合同種造血細胞移植、顆粒球輸血療法)、および外科系の診療科と連携した院内製剤作成(クリオプレシピテート、自己フィブリン糊)に関連した研究を行っている。
細胞治療分野では、2019年度よりCAR-T細胞治療を導入しており、リンパ球採取、細胞保存、およびCAR-T細胞治療を受けた症例における免疫動態等に関連した研究を行っている。
また、輸血・細胞治療センターに設置された細胞プロセシングセンター(CPC)は、臨床グレードの細胞製剤を調製可能な細胞培養加工施設として厚生労働省に申請し、稼働中である。間葉系幹細胞は、免疫抑制作用、血管新生作用、組織修復作用などの多彩な作用を有し、様々な疾患の治療への臨床応用が期待されている。

当センターでは骨髄間葉系幹細胞製剤を本邦発売当初から導入し、造血幹細胞移植後の移植片対宿主病の治療に積極的に使用している。更に分娩時に廃棄される臍帯・羊膜に着目しこれらから間葉系幹細胞を調製し、新たな細胞製剤化を目指している。羊膜間葉系幹細胞を移植片対宿主病・クローン病の治療に用いる臨床試験を開始するとともに、他部門・他学を含む共同研究でさまざまな難治性疾患への治療応用に取り組んでいる。
更に、他科からの細胞治療の依頼要望に応えるため、再生医療等安全性確保法に対応したCPCのソフト・ハード面での充実に取り組んでいる。

研究の現状

概要

輸血医療、細胞治療のそれぞれについて中央部門としての業務を行うとともに、臨床研究、さらには間葉系幹細胞に関するトランズレーショナルリサーチを展開している。

主題

輸血医療

  1. ABO不適合造血幹細胞移植におけるABO抗体産生の臨床的意義
  2. 末梢血幹細胞、顆粒球採取におけるアフェレシスの最適化、ドナーの安全性の検討
  3. クリオプレシピテートおよび自己フィブリン糊作成の最適化

細胞治療

  1. CAR-T細胞治療におけるリンパ球アフェレシスの最適化
  2. CAR-T細胞治療後の症例における免疫動態の検討
  3. 臍帯・羊膜由来の間葉系幹細胞作成の最適化
  4. 間葉系幹細胞の品質管理、バリデーション
  5. 間葉系幹細胞を用いた造血幹細胞移植後GVHDの治療

自己評価・点検及び将来の展望

輸血医療に関わる研究について兵庫医科大学は伝統的に高い評価を得ており、積極的に専門学会等で発信してきた。細胞治療については、昨年度にいち早くCAR-T細胞治療の導入を行ったところであり、今後、上記の研究を進めていこうと考えている。また、当センター主導で間葉系幹細胞を用いた医師主導治験を立ち上げており、成果が期待される。


日笠 聡 講師
責任者| 日笠 聡(講師、兼任)
准教授| 山原 研一(兼任)
講師| 吉原 哲
TEL| 0798-45-6348,6349
FAX| 0798-45-6947

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