尿路結石

尿路結石とは

尿の通り道にできた結石の総称を尿路結石といい、その場所により次のように言われます。
●腎結石
●尿管結石
●膀胱結石
●尿道結石

原因としては、下記の事柄が挙げられますが、多くの場合は原因不明で、日常生活や食生活が影響する生活習慣病と考えられています。
●薬剤・代謝やホルモンの異常
●尿路感染
●長期臥床

男女比は男性にやや多く、男性では約10人に1人、女性では約25人に1人が一生のうちに一度は罹患するといわれています。

結石の成分には、シュウ酸カルシウム・リン酸カルシウム・リン酸マグネシウムアンモニウム・尿酸・シスチンなどがありますが、80%以上の結石がシュウ酸カルシウム又はリン酸カルシウムなどのカルシウム結石です。

尿路結石の症状

尿路結石は無症状なこともありますが、たとえば結石が尿管につまって急激に水腎症が起こると、背部に突然の激痛をきたします。

痛みは結石の場所により、背部から側腹部、下腹部へと変化することもあり、結石が膀胱近くまで移動すると頻尿、残尿感などの膀胱刺激症状をきたす場合があります。また膀胱結石の場合には、膿尿・排尿時痛・排尿困難感を認めることがあります。

尿の流れが妨げられると、腎に尿がたまってしまう水腎症という状態を引き起こします。
水腎症の状態が長く続くと痛みはおさまってきますが、そのまま長期間放置することで徐々に腎臓の機能が低下する恐れがあります。

尿路結石の診断

尿路結石の診断では、次のような検査を行い、結石の場所・大きさ・水腎症の有無を確認します。
●尿検査
●腹部超音波検査
●腹部単純レントゲン検査
●尿路造影検査
●CT検査

結石の中にはレントゲンで写らない種類もあるので、ときには造影剤をつかっての尿路造影検査やCT検査で、結石の位置と大きさや尿路の状態を詳しく見ます。

尿路結石の治療

個人差はありますが、一般に結石の大きさが1cm以下のものは自然排石が期待されるため、薬で痛みをとりながら排石を促します。
水分摂取と適度な運動が効果的です。
また、尿酸結石とシスチン結石は薬で溶かす事もできます。

自然排石が期待できない場合には、以下のような治療を選択します。

(1)体外衝撃波砕石術(ESWL)

体外衝撃波砕石術は、レントゲンまたは超音波で結石に焦点を合わせて体外から衝撃波エネルギーを照射し結石を砕石する治療法で、現在の結石治療では第一選択となる場合が多い治療法です。特に麻酔は必要なく、痛み止めとして座薬を使います。当科では、2013年9月以降ESWLを中止させていただいております。ESWLにつきましては近隣の病院を紹介させていただいておりますので宜しく御了承下さい。

(2)経尿道的尿管砕石術(TUL)

ESWLでの破砕が困難であったり、下部尿管の比較的大きな結石が適応となる治療法です。内視鏡を尿道から膀胱を通って尿管の中まで挿入し、レーザーや特殊な機械で結石を直接砕石します。下半身麻酔や全身麻酔が必要で、手術室で行います。

(3)経皮的腎砕石術(PNL)

背中から腎臓に穴を開け、その穴から直接内視鏡を挿入して腎結石を砕石する方法です。全身麻酔が必要で、手術室で行ないます。大きな腎結石が適応で、ESWLを併用して行なうこともあります。

(4)膀胱結石砕石術

尿道から膀胱へ内視鏡を入れて膀胱の中で結石を砕石する方法です。下半身麻酔が必要で、手術室で行ないます。

(5)腎尿管切石術開腹手術

直接結石を取り出す方法です。現在では非常に少なくなっていますが、上記のESWLや内視鏡を使った方法でも治療が困難な場合に行なうことがあります。

尿管結石の予防

尿路結石は再発が多い病気で、4年以内に約半数の方が再発するといわれています。早期発見・治療のために定期的な検診が重要です。再発予防には、尿量を保つための水分摂取と食事療法が大切です。
水分摂取は一般に食事以外で1.5リットルから2リットルが目安とされますが、体格や体調にあわせて調整してください。糖分の多い物・コーヒー・紅茶・ビール等は避け、水やお茶(ほうじ茶・麦茶・ウーロン茶等)で補給するようにしましょう。

食事は3食をバランスよくとる事が大事です。夕食から就寝までは4時間程度あける事が薦められています。

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