Q1 選考はどのように行われますか。

A. 第2学年次の基礎系講座配属終了後に申込書類を提出してもらいます。 提出書類、学業成績、面接に基づき選考します。基礎系講座配属時の講座の教員の意見も参考にします。

Q2 授業の履修が義務づけられないのは本当ですか。

A. 大学が指定した以外の科目は講義出席、試験などを義務づけません。2022年度の第3学年次を例にとって考えた場合、履修が必要な科目は、「医学英語」「症候病態TBL(I)」「在宅ケア(訪問看護)実習」「医の倫理・研究倫理とプロフェッショナリズム」「チーム医療演習」「内科系まとめ試験」を指定科目としていました。

Q3 講義に出席しない時間は研究室配属ですか。

A. はい。出欠管理などは配属研究室に一任します。始業時間、終業時間なども研究室と相談して決めてください。ただし、夏季休暇、冬季休暇、春季休暇などは通常どおりとします。

Q4 どうしても出席してみたい講義がある場合はどうしたらいいですか。

A. 自由に講義に出席してください。その旨、研究室の指導教員には伝えてください。科目定期試験を受験することも可能です。成績評価には用いません。

Q5 どのように勉強したらよいのでしょうか。

A. 大学が指定した以外の科目の講義はビデオ収録をします。希望する講義をネットで聴講してください。わからない所や質問などは医学教育センターでサポートします。補助教材のビデオも聴講可能です。さらに学生研究支援グループで、研究医コースの学生の研究支援や学習支援を行います。

Q6 勉強したり、ビデオを見る自習スペースはありますか。

A. 専用の自習室を準備しています。1人ずつ勉強スペースとPCを設置します。もちろん配属された研究室で勉強しても構いません。

Q7 研究医コース在学中に研究のノルマはありますか。

A. 第6学年次に在学中の研究内容をまとめた研究レポート(卒業論文)は提出頂きますが、雑誌の掲載などのノルマはありません。学会発表は行ってください。学部生の間は研究の面白さを実感し、楽しく研究に取り組んでもらえば結構です。
もちろん成果がでれば学術雑誌への論文投稿も是非してください。ただ、ノルマではなく進級や卒業には関係ありません。学生研究支援グループ教員が研究支援、論文作成支援、学会発表支援などを行います。

Q8 単位認定や成績はどうなるのでしょうか。

A. 大学が指定した以外の科目の評価は、進級判定基準(全国共用試験・総合進級試験を含む)ならびに医学教育センターでの学習進捗度チェックも含め、十分な学力が得られているかのコンピテンシー評価に基づき、合格基準を満たした場合は、単位認定を行います。

Q9 進級はどのように決まるのですか。

A. 研究医コース独自の研究室評価科目に加えて、第3学年次は指定した科目の成績、第4学年次は指定した科目の成績ならびに全国共用試験、総合進級試験の結果に基づき決定します。なお、進級にかかる教育的配慮も適用されます。第5学年次は通常の学生と同様となります。第6学年次は別途定められたカリキュラムを履修のうえ、卒業試験ならび学会発表と研究レポート(卒業論文)の結果に基づくものとします。

Q10 研究医コース留学期間中の科目履修はどうなりますか。

A. 留学期間中の履修免除(単位互換扱い等)もしくは科目履修の実施時期の変更などは配慮します。ただし、大学が指定する試験は受験の義務があります。

Q11 授業料はどうなりますか。

A. 授業料は、通常学生と同様です。

Q12 奨学金を受けることはできますか。

A. 希望制(1学年のうち4 名まで)で年間150 万円の奨学金を貸与します。
貸与方法は、本人名義の金融機関の口座に振り込みとなります。なお、卒業後、初期臨床研修に進む場合は本学卒業後3年以内、もしくは初期臨床研修に引き続き、後期臨床研修に進む場合は本学卒業後6年以内に本学大学院医学研究科に進学し、在学期間中に学位(博士)を取得(修了)後、引き続き5年間本学で研究スタッフとして研究業務に従事すれば、返還が全額免除されます。

Q13 途中で研究医コースを辞めることはできますか。

A. 可能です。委員会および医学部長の承認を経て研究医コース離脱は可能です。その場合は奨学金を速やかに返還してください。

Q14 万が一、留年したらどうなりますか。

A. 留年した次年度(もう一度履修する学年)は一旦研究医コースから外れ、通常の学生と同じ立場・条件で勉学してください。その年度は奨学金の貸与を受けることはできません。その後、進級すれば研究医コースに復帰することは可能です。ただし、同一学年を2 回留年した場合は、原則として研究医コースから離脱されます。

Q15 クラブ活動はどうなりますか。

A. これまでどおり続けてください。実験の種類により夜遅くなる場合もありますので、その場合は指導教員と相談して実験の日程を調整してください。

Q16 臨床実習はどうなりますか。

A. 第4学年次末から第5学年次の基本的な臨床実習の履修は通常と同じです。第5学年次の学外臨床実習は原則として研究室配属となりますので、研究を継続してください。また、第6学年次の自由選択実習でも、引き続き研究を継続してください。学外・自由選択実習で実習したい病院や診療科がある場合は、実習を選択することも可能です。

Q17 卒業試験や国家試験対策はどうなりますか。

A. 卒業試験などは通常どおりです。国家試験対策についても、成績に応じたクラス分けに基づいて通常どおりです。成績不振の場合は、医学教育センターで学習支援を行います。

Q18 奨学金の貸与を受けない場合、卒後はどうなりますか。

A. まったく自由です。初期臨床研修で本学を希望する場合は可能な範囲で配慮します。研究医コースで培った経験をもとに、研究や診療の第一線で活躍することを期待しています。

Q19 将来、臨床医学系講座に入局したり、臨床医になることは可能ですか。

A. 可能です。後期研修の間は夜間受講の本学大学院医学研究科生として研究を継続してください。その場合、臨床医学講座に属していても基礎的研究をしてください。大学院修了後は、基礎・臨床は問いません。

Q20 奨学金の貸与を受けていたけれど、卒業後、期限までに返還免除要件を満たさなかった場合はどうなりますか。

A. 奨学金の全額返還をお願いします。

Q21 将来は何を目指すのですか。

A. それは皆さんが決めることですが、兵庫医科大学、国内外の大学・病院で一流の研究者、教育者、臨床家として活躍してください。本学の教授・准教授なども目指してください。博士号の取得と新専門医の取得も可能です。

Q22 卒業後、他大学での一時的な研究・留学をすることは可能ですか。

A. 委員会で認められれば可能です。

Q23 基礎系講座配属時の講座で研究するのですか。

A. 研究を希望する講座は自由です。基礎系講座配属先以外の研究室を希望しても構いません。選考にあたっても不利はありません。第3学年次では原則として複数の研究室を体験し、気に入ったところで研究してください。

Q24 大学院進学は義務ですか。

A. 義務ではありません。ただし、奨学金の貸与を受ける場合は、初期臨床研修に進む場合は本学卒業後3年以内に、もしくは初期臨床研修に引き続き、後期臨床研修に進む場合は本学卒業後6年以内に本学大学院医学研究科に進学し、学位(博士)を取得(修了)後、引き続き5年間で研究スタッフとして研究業務に従事すれば、研究医コース奨学金の返還が全額免除されます。初期研修や後期研修をしながら大学院(この場合、夜間受講(夜間大学院)での入学となります)に行くことも可能です。

Q25 大学院の授業料はどのくらいですか。

A. 入学金100,000円、授業料 年額150,000 円、教育充実費 年額100,000 円です(2020年度)。国公立に比べても大変低額です。

Q26 大学院での専門は基礎科目でしょうか、臨床科目でしょうか。

A. 奨学金の貸与を受ける場合には、原則、基礎医学系講座、基礎・臨床連携講座、先端医学研究所の専任教授が指導教授となる科目を専攻していることが 、奨学金の返還免除の要件です。 奨学金の貸与を受けていない場合は、特に制約はありません。

Q27 臨床部門で基礎的研究はあるのでしょうか。

A. 分子生物学、細胞生物学、生化学、組織学などの基礎的実験手法は臨床でも普遍的に用いられています。 むしろ純粋な臨床研究よりも基礎的研究が多数と思われます。

Q28 総合進級試験や卒業試験が心配です。

A. 心配は要りません。各科目の試験に拘束されませんから、体系的・計画的に勉強できます。補助教材のビデオも閲覧可能ですし、医学教育センターや学生研究支援グループがサポートします。むしろ有利ですので、安心してください。

Q29 初期研修はどうなりますか。

A. どこの病院に行くのも自由です。兵庫医科大学病院を希望した場合は、配慮されます。