各部署の紹介

調剤室

錠剤棚

医師がオーダーした処方箋に基づいて、おもに入院患者さんの内用剤(錠剤、カプセル剤、散剤、水剤など)や外用剤(軟膏剤、坐剤、吸入剤、点眼剤、貼付剤など)の調剤を行っています。当院では外来を受診された患者さんには院外処方箋を発行しています。
服用する内服薬の数が多く、確実な服用が困難な患者さんに対しては1回に服用する錠剤やカプセル剤をひとまとめにする調剤(一包化)を行っています。

散剤の調剤

また、錠剤やカプセル剤の服用が困難な患者さんに対しては粉砕(錠剤やカプセル剤をつぶして粉にすること)調剤も行っています。全ての調剤が終了した時点で、再度、薬の用法や用量、複数の薬を一緒に使うときの相互作用など不備や問題点がないか、調剤された内容が処方箋の内容と間違いがないかなど最終的な確認を行った後、各病棟に搬送しています。

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注射室

アンプルピッカー

医師がオーダーした注射薬処方箋に基づいて入院患者さんや外来患者さんに使用する注射薬を1回分ずつセット(調剤)しています。
入院患者さんに対してはアンプルピッカー(注射薬自動払出装置)を使用して患者さんごとにセットし、搬送用のカートを用いて各病棟に運んでいます。休日も含めて1日平均2000枚程度の注射薬処方箋を調剤しています。

搬送用カート

注射薬を安全に使用するために使用する経路(点滴や筋肉内注射など)、使用する量、何種類かの注射薬を混ぜることによる変化、一緒に使用するお薬との相互作用、点滴の場合は投与する速度などの様々なチェックを行い、疑問点があれば医師に確認をし、安全・適正な使用方法への変更を提案しています。
その他、外来や病棟に配置している注射薬の補充や注射薬が適正に使用されるための管理など幅広い業務を行っています。

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注射剤調製室

調製室は高品質フィルターを設置することにより無菌調製に適した環境を保っています。室内にはクリーンベンチ3台と安全キャビネット1台を置いて無菌的に注射薬の調製を行っています。

高カロリー輸液(経口摂取が出来ない患者さんに対する栄養補給目的の点滴)の混合調製、血液内科や小児科などに入院されている感染のリスクが高い患者さんに使用する注射薬の調製、移植後の免疫抑制剤の調製、調製の手技が難しい注射薬の調製などです。月間で約2,500本の注射薬を調製しています。

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製剤室

医師が治療を行ううえで、市販されている薬剤では「効果が得られない」場合や、「薬剤の剤形を変更しないと使用できない」場合があります。このような市販の医薬品では対応できない状況に対応するため病院独自の製剤、いわゆる「院内製剤」を調製しています。具体的には、注射剤、点眼剤、坐剤、内用剤(液剤、カプセル剤)、外用液剤などのほかに病気の診断を目的とした院内製剤の調製を行っています。

製剤室
点眼剤の調製
カプセル剤の調製

薬品管理

オンライン受発注システム

薬品管理業務は当院で使用する薬剤の購入窓口です。当院で使用する薬剤は約2000品目であり、それらの薬剤の卸への発注や検品業務を行っています。医薬品の発注はオンライン受発注システム(EOS)を用いて、効率的に行っています。

検品作業

患者さんに必要な薬剤がいつでも使用できるよう、また、無駄な薬剤がでないように適正な在庫管理を心がけています。また、災害拠点病院として災害時に薬が不足しないような配慮も行っています。

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薬品情報管理室(DI室)

医薬品に関する情報は膨大であり、また、日々更新されています。
薬品情報管理室ではそれらの情報を書籍や雑誌、また製薬会社や官公庁などから発行される文書やホームページなどから収集し、医師や看護師をはじめとする医療従事者が利用しやすい形に整理しています。また、患者さんや医師・看護師・薬剤師などの医療スタッフからの問い合わせにも対応しています。

さらに病院内に向けて医薬品情報の変更のお知らせや定期的なDIニュースの発行なども行い、必要な情報の発信に努めています。
薬品情報提供業務を通じて患者さんが安全で適切な医療を受けられるよう日々業務を行っています。

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病棟薬剤業務室

当院では全病棟に専任の薬剤師を配置し、患者さんや医療従事者からの薬剤に関する相談に対し、迅速に対応しています。
また、医師への処方提案や患者さんへの薬剤の説明を行い、薬剤の有効かつ適正な使用へ貢献するとともに、患者さんが最良の治療を受けられるように努めています。

医療スタッフとして
医療スタッフへの情報提供

患者さんが入院してこられた時に持参薬の鑑別を行ない、入院前に服用されていた薬剤に関わる情報を収集します。
その情報をもとに入院後に使用する医薬品全般の効果や副作用のモニタリング・検査データの確認などを実施して患者さんに対する服薬指導や医師への処方提案を行います。
また、病棟での薬品管理等を行い、医薬品の有効かつ適正な使用に貢献しています。

チーム医療の向上のために

薬剤部から薬剤に関する資料等を作成し、病棟スタッフにレクチャーすることで薬剤に関する知識の向上に務めています。また、病棟での回診やカンファレンスにも参加し、他の職種と情報を共有することで、きめ細やかな薬物治療へ貢献し、患者さんにとってより質の高い医療を提供できるように心掛けています。

患者さんへの思い
患者さんへの説明

患者さんに対して薬の効果・副作用、薬を使用する理由、使用方法について説明をします。正しく薬剤を服用してもらうために分かりやすい説明を心掛けています。また、服薬に対する思いや症状の訴えを聞きとり精神面でのサポートも行い、患者さんが最良の治療を受けられるように支援しています。

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がんセンター薬剤調製室

がんセンターの一員として抗がん剤治療を受ける外来・入院患者さんの薬物療法に関わっています。

抗がん剤処方の確認
抗がん剤処方の確認

抗がん剤を安全に投与するために、あらかじめ規定されている治療計画書(レジメン)に則って投与量や投与間隔などを確認しています。カルテから患者さんの情報を収集し、腎機能、肝機能など身体機能に合わせた投与量の提案、吐気止めやアレルギー予防のお薬の確認、抗がん剤投与前の臨床検査値の確認などを行っています。

抗がん剤の調製
抗がん剤の調製

抗がん剤治療を受けている患者さんは一般的に体力や免疫力が低下していることが多いことから、患者さんを守るために清潔な環境での抗がん剤調製が必要になります。また、抗がん剤を扱う医療従事者の安全を守ることも必要になります。そのために院内で使用する抗がん剤はがんセンター薬剤調製室の安全キャビネット内で抗がん剤調製の手技に精通した薬剤師が調製しています。

抗がん剤の説明
抗がん剤の説明

がんセンターに初めて点滴を受けに来られた患者さんや治療内容が変更になった患者さんには、点滴中に説明を行なっています。それ以外にも患者さんから相談があった時や医師から依頼があった時は随時相談に応じて対応しています。

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急性医療総合センターサテライト薬局

サテライト薬局

急性医療総合センターの中にサテライト薬局があります。薬剤師はこのサテライト薬局を拠点として救命救急センターに運ばれた患者さんや集中治療を必要とする患者さんの治療を行う各病棟(救急病棟、EICU・CCU病棟、ICU病棟、HCU病棟、NICU・GCU病棟)で、薬剤を使った治療を支援するために、病棟担当薬剤師としてさまざまな業務を行っています。急性医療総合センターには重症の患者さんが多く入院されているため、薬剤が安全に適切に使用されるように活動しています。

  • 処方の内容や検査データから、薬剤の投与量や投与間隔などが適切か、薬剤の効果が十分に得られているか、薬剤による副作用は発現していないかなどを確認しています。薬剤師から、処方の変更や必要な検査の実施などを医師に提案する場合もあります。
  • 急性期病棟のため、重症で症状が不安定な患者さんが多く入院されています。一人の患者さんに使用される注射薬の種類も多いため、注射薬の配合により変化をおこさないよう点滴ルートが適切に選択されているか、投与速度は適正かなどをベッドサイドで確認しています。
  • 病棟に配置されている薬剤の補充や使用期限のチェックを行っています。
  • 病棟において医師・看護師からの薬剤に関する質問に対応しています。
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手術センターサテライト薬局

兵庫医科大学病院では、平成18年5月より手術センターの中にサテライト薬局を設置し、常時、薬剤師1名が勤務しています。
医師・看護師などの手術室のスタッフと連携をとりながら、手術が安全かつ円滑に進むよう業務を行っています。

  • 手術で使用される薬剤の在庫管理や使用期限のチェックを行っています。
  • 麻酔時に使用される薬剤を患者さんごとに使用しやすいようトレーにセットしています。
  • 手術が始まる前に吸入麻酔薬を気化器に充填しています。
  • 麻薬・筋弛緩薬・向精神薬など厳格な管理が求められる薬剤については、安全かつ適切に使用されているか特に注意深く確認しています。
  • 医師や看護師などの医療スタッフからの薬剤の問い合わせに対応しています。
製剤室
サテライト薬局
吸引麻酔薬の充填
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