ご挨拶

 本邦では、少子高齢化と人口減少で社会保障費が高騰する中、Covid-19パンデミックが発生し、地域医療構想、働き方改革、医師偏在化対策を3本柱にした医療の質と安全の確保の必要性が、さらに求められるようになりました。この難局を乗り越えるためには、社会情勢の変化に対応するためのマクロの視点と、医療の現場における技術者と医療者がもつミクロの視点を併せ持つことが必要です。そこで今回のテーマは「マクロとミクロの視点を併せ持つ」とさせていただきました。社会保障費の中でも収支額が大きく、かつ重症患者の治療に関わる麻酔・集中治療におけるテクノロジーの発展は、わが国の超高齢化社会で求められている医療を推進すると確信しております。
 本学会は昭和58年に日本麻酔・集中治療とコンピュータ研究会として発足し、その後,日本麻酔・集中治療テクノロジー学会と改称しました。これまで麻酔・集中治療分野におけるモニター機器、データベース、ネットワーク、システム等のテクノロジー開発、評価、研究において、多くの成果をあげてきました。今回も医療、医学、医療機器、薬剤などの多くの専門分野のエキスパートの方々に、ご講演およびご支援をお願いさせていただきました。実り多き大会となりますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

兵庫医科大学麻酔科学・疼痛制御科学講座
廣瀬宗孝