● 当科での研修
・初期研修医の外来研修 (卒後1,2年目)
兵庫医科大学の初期臨床研修プログラムでは内科系診療科のローテート中に総合診療科での一般外来研修が必修となっています。外来では指導医の監督のもと、初診患者の病歴聴取を担当し、必要な検査、治療計画を立てます。
・後期研修医(レジデント)として研修する場合 (卒後3年目以降)
外来において、ほぼ単独で初診患者の病歴聴取を行い、必要な検査、治療計画を立てます。その際、常に指導医に相談できる体制を確保しています。
当科は兵庫医科大学病院西宮本院において、総合内科(再診枠)および総合診療センター(初診枠)を担当しています。総合診療センターは阪神間をはじめとした近隣の医療機関からの紹介患者が多く、扱う疾患はかぜ症状から悪性疾患まで多岐にわたり、生活習慣病、循環器疾患、感染症、膠原病、消化器疾患、血液疾患、神経変性疾患、内分泌疾患、老年病など内科疾患のほぼ全域を扱っています。
兵庫医大の分院であるささやま医療センターへ研修に行くことにより、大都市近郊高齢化進行地域での総合診療医として、豊富なcommon diseaseを経験できます。また、兵庫県内の連携研修施設としては明和病院や神戸市立中央市民病院があり、希望者は研修が可能な体制となっています。
以上の研修により、所得可能な専門医資格としては新内科専門医、日本病院総合診療学会、日本プライマリーケア学会の規定に基づく総合診療専門医の他、他科との連動研修(同時に並行して研修すること)により、内科系サブスペシャリティー(消化器、循環器など)の専門医資格の所得も可能です。特に老年病専門医に関しては専門研修プログラムの基幹施設となっております。
● 研修をされていた先生方
志波里奈先生 (H23年 日本大学卒業)
火曜日外来を担当。
【Message】
総合内科では、症状や初期診療の段階でどの専門分野に属するかを判断しにくい患者の診療を、多分野横断的に診療する病院総合医の役割を担った内科診療を行っています。これまで診断が付かなかった病態の解明など総合内科の使命を全うすべく、丁寧な医療を心がけます。
賀来宏司先生 (H29年 兵庫医科大学卒業)
木曜日外来を担当。本学炎症性腸疾患内科後期研修医(レジデント)。
【Message】
総合診療研修ですが、月に約2回ほど外来症例を診させていただいています。上級医の先生がそばに付いてくれているのでいつでも相談できる環境です。common diseaseについて経過を追ってみることで、救急外来とは違ったフォローの大切さを学んでいます。また、今後専門的な疾患について外来を行う際にも活かせるのではないかと思います。
● おわりに
当科では兵庫医大の卒業生、初期研修修了者のみならず、全国から多様な人材を集めたいと考えております。すでに専門診療科で一定の経験をつまれた方や、しばらく臨床から離れており、復帰したい方なども歓迎いたします。当科で研修を希望される方はどうぞ気軽に一度見学にお越しください。お待ちしています。
