Q & A

Q. 結婚したいが、相手がいない
 専門職と一般職の中間のような30歳の独身女性です。仕事がまあまあ面白く、結婚を急ぐ必要もないと思っているとすぐ20代後半になり、結婚願望を持ちながらも、適当な人に巡り会えない内にとうとう30の大台に乗ってしまいました。お金も少し貯まりましたが、一生独身を通す気はありません。しかし、急いで安易な結婚をしたために離婚したり、うまくいってないカップルを幾つも知っているので、その轍(てつ)を踏みたくない、などと考えている内にまた1日、1月、1年と経って行きそうです。

A. この問題は貴女一人の悩みではなく、大きく言えば社会問題でもあります。貴女は次の各項の殆どに該当すると思います。

  1. 女性の労働力なしでは社会が成り立たなくなってきた結果、仕事に専念する女性が仕事に時間とエネルギーを費やして毎日が過ぎて行く。
  2. 女性が一定の身分と経済力を身につけると、以前のように結婚するまでいわゆる「腰掛け」勤務をし、結婚後は夫の扶養家族になる、というパターンを取りたくない女性が多くなってきた。
  3. 結婚後仕事を続けるとして、仕事と家庭の両立に相手の男性の賛成・協力・理解が得られるかどうか。
  4. 昔のように縁談の世話を焼いてくれる周りの人たち、所謂「出しゃばりお米(よね)」が殆ど居なくなった。
  5. 独身の気楽さもある。
  6. 潜在的には結婚が気に懸かるが、友達は有るし、余暇の趣味も有る。

 挙げればもっと有ると思いますが、取り敢えず以上が若い女性たちの公約数的な声です。さて貴女へのアドバイスですが、

  1. 自然体で生きること。物欲しそうな様子をしていると、そういう事は嗅ぎ付けて近寄ってくる男性が居るものです。
  2. 仕事関係の世間は狭いものです。外部のサークル活動にも入ることを勧めます。ボランティア活動、趣味のサークル等自治体が後押ししているものもあり、地域のミニコミ紙には同好の士を募っているのがあると思います。
  3. 日本では、信頼できる年長者に「よろしくお願いいたします」と言っておくことは有効です。
  4. (1)や(3)と関連しますが、誠実に心美しく生きること。誰が見てないとも限りません。年頃の男性ばかり意識するのでなく、他の人たちも貴女を見ていることを忘れずに。「年頃の甥が居る」、「知人の息子の適当な嫁探しを頼まれている」等無い訳ではありません。
  5. 人生は明日何が起こるか分かりません。未来予測は余り意味が無く、思い詰めることはありません。意外な展開があるかもしれません。
  6. 実を言うと、良縁に恵まれないのは女性だけではありません。男性も少し薹(とう)が立つと「オジン臭い」と若い女性に敬遠される、とこぼしています。