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兵庫医科大学医学会

外科手術後癒着形成の非侵襲的診断技術の開発

関連疾患・研究領域 医学・外科学・手術後癒着
所属部署名
(医科あるいは医療)
外科学 肝・胆・膵外科
研究代表者 藤元 治朗
研究実施者
(研究内容照会先)
藤元 治朗
検索キーワード 術後癒着・腹部造影エコー・造影CT・MRI・PET

研究概要

外科手術は近年、臓器移植・拡大手術から低侵襲手術(鏡視下手術)にいたるまで急速な発展を遂げた。しかし術後癒着障害は取り残された領域である。研究実施者らはこれまでに(1)腸管癒着動物モデルの樹立と癒着分子機構の解明(論文リスト(1)・(2)参照)、(2)動物肝切除後癒着モデルおよびヒト肝切除術における癒着における分子機構解明(論文リスト(3)参照)、などを発表してきた。今回の研究テーマは外科手術後癒着形成の非侵襲的診断法の開発あり、具体的には以下の項目である。(1)腹部造影エコー:本学内科(超音波センター兼任)の飯島尋子教授が開発したMotion Tracking技術(以下MT法)による術後癒着診断。マウス腸管癒着モデル。肝切除癒着モデルにて検証すると腹腔内に3点のRO(I region of interest)を設定、MT法にて追跡すると呼吸移動につれコントロール群(癒着無し)では3点が別々の動きを示すが、癒着群では3点が同じ運動を示すことが判明した。現在この結果を用いて癒着診断ソフト開発中である。(2)造影CT:本学放射線科の廣田省三教授によるデータであるが、開腹歴有無の症例で50例ずつ検討した結果ではある部位の組織構築に統計的有意差を認めている。現在前向き臨床研究を計画中である。(3)MRIを用いてシネアンギオ撮影実施、矢状断画像において開腹歴有無により腹壁下組織の運動動態が異なり、現在前向き臨床試験計画中である。(4)本学放射線科の福島医師によるデータであるが、FDG-PETを用いたマウス腹部外科手術解析では術後群とコントロール群にFDG集積の差異を認めている。現在核種もFDGとは異なる核種を考慮中である。

科学的アピールポイント(独創性・進歩性・新規性等)

外科手術後の癒着判定の臨床における非侵襲的方法は現在は確立されていない。診断技術が開発されると今後いくつかの新た な癒着防止剤・シートなどの開発が予想されるが、その検証に必須の技術となる。

主公表論文(これまでの研究実績)

  1. Interferon-γis a therapeutic molecule for prevention of postoperative adhesion formation. Nat Med 14:437-441, 2008(Kosaka H, Yoshimoto T, Fujimoto J, Nakanishi K. et al.)
  2. Hepatocyte growth factor gene therapy of liver chirrosis in rat s. Nat Med 5:226-230, 1999(Ueki T, Kaneda Y, Nakanishi K, Fujimoto J., et al.)
  3. Interferon-γand plasminogen activator inhivitor 1 regulate adhesion formation after partial hepatectomy. Brit J Surg:101:398-407, 2014

知財情報

発明の名称:腸管癒着抑制剤、特許番号:特許第5530635号、発行日:平成26年6月25日。

研究成果の活用・実用化(提案)

上記の造影エコー・造影CT・MRIシネアンギオ・PETはどれも非侵襲的であり、実際に前向き臨床研究を実施、これから4つの方 法のh診断正確性に対する「重み」を解析、多変量解析を行い、「癒着診断判定式」を作成する。

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