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兵庫医科大学医学会

自然発症型アトピー性皮膚炎モデルの開発と当該モデル動物の個体レベル並びに細胞レベルでの評価系の構築と、その活用による治療薬探索研究

関連疾患・研究領域 アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎)
所属部署名
(医科あるいは医療)
兵庫医科大学
研究代表者 中西 憲司(客員教授・前学長)
研究実施者
(研究内容照会先)
筒井 ひろ子(名誉教授)
検索キーワード アレルギー、サイトカイン、IgE、アトピー

研究概要

IL-1とIL-18はその前駆体がcaspase-1によって限定分解されて活性型となって分泌される。私達は皮膚ケラチノサイト特異的にcaspase-1を過剰発現するトランスジェニックマウス(KCASP1Tg)を作製した。本Tgは構成的にIL-1 とIL-18を産生し、クリーンな状態(SPF)で飼育しているにも関わらず、全Tgが生後2ヶ月頃からアトピー性皮膚炎(AD)を発症した。この病態はstat6遺伝子を欠損させてIgE産生を無くしても改善しなかった。IL-1遺伝子を欠損させるとADの発症が遅延する。一方、IL-18遺伝子を欠損させると、ADの病態は消失した。すなわち、IL-18はアレルゲンやIgEの介在無しに皮膚肥満細胞を直接刺激 してADを発症させることが明らかになった。以上、Th2細胞やIgE産生なしに惹起される自然型ADモデルとして確立した。

自然発症型アトピー性皮膚炎モデルの開発と当該モデル動物の 個体レベル並びに細胞レベルでの評価系の構築と、その活用に よる治療薬探索研究画像1
KIL-18Tg: 皮膚ケラチノサイト特異的IL-18トランスジェニックマウス

科学的アピールポイント(独創性・進歩性・新規性等)

ADの発症・進展に関する今回の基礎知見の集積は、同症におけるIgEに依存しない活性化経路の制御に関連した治療手段の探索やその評価に資するものであり、あらたな治療法への足掛かりを提供するもので、これらの情報活用により見出される有効物質はIgE依存経路のシグナル制御が有効でない症例治療への適応が期待される。

主公表論文(これまでの研究実績)

Konishi H et.al ., Il-18 contributes to the spontaneous development of atopic dermatitis-like inflammatory kin lesion independently of IgE/stat6 under specific pathogen-free conditions. Proc Natl Acad Sci U S A. vol 99, No.17, 2002, Yoshimoto T. et.al ., IL-18 induction of IgE: dependence on CD4+ T cells, IL-4 and STAT6. Nature Immunology vol 1, No.2, 2000. Tsutsui H. et al ., Induction of allergic inflammation by interleukin-18 in experimental animal models. Immunol. Rev. vol 202, 2002

知財情報

特開2004-41123

研究成果の活用・実用化(提案)

アトピー性皮膚炎やアレルギー性喘息
外来性カスパーゼ1遺伝子の皮膚特異的過剰発現型DNAのトランスジェニックマウス(KCASP1Tg)が、様々な病原微生物排 除下でも、全てに生後8週頃にADを発症するモデルとして成立し、各種治療法及び薬剤の開発研究に利用できる。

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