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兵庫医科大学医学会

新規生体内Th2細胞の誘導法の確立、ならびに好塩基球あるいはアレルゲン/IgE複合体を標的とした新規アレルギー治療法の確立

関連疾患・研究領域 アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性腸炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻 炎、花粉症)
所属部署名
(医科あるいは医療)
兵庫医科大学
研究代表者 中西 憲司
(客員教授・前学長)
研究実施者
(研究内容照会先)
善本 知広
検索キーワード アレルギー、Th2細胞、サイトカイン、好塩基球

研究概要

好塩基球はアレルゲン/IgE複合体で刺激されると、Th2サイトカインと化学伝達物質を産生する。その結果、アレルギー性炎症が誘導される。また、アレルゲン/IgE複合体で刺激された好塩基球はFcεR1を介して効率よアレルゲンを細胞内に取り込み、小ペプチドに分解した後、MHCクラスIIに結合した形で細胞上に提示する。従って、アレルゲン/IgE複合体刺激を受けた好塩基球はIL-4を産生し、CD80/86分子を発現し、さらにアレルゲン由来小ペプチドを発現する。即ち、好塩基球は抗原提示細胞として選択的にTh2細胞の分化誘導が出来る(例:OVA/抗OVA-IgE ⇒ OVA特異的Th2細胞誘導)。この方法は内在性好塩基球が存在する場合に限り、アレルゲン/IgE複合体を投与することで、任意のアレルゲンに特異的なTh2細胞を誘導する普遍的な方法である。以上の知見は、好塩基球あるいはアレルゲン/IgE複合体を標的とした治療法の確立の重要性を示唆するものである。

新規生体内Th2細胞の誘導法の確立、ならびに 好塩基球あるいはアレルゲン/IgE複合体を 標的とした新規アレルギー治療法の確立画像1
IC:OVA/抗OVA-IgE複合体,MAR-1:抗FcεR1抗体

科学的アピールポイント(独創性・進歩性・新規性等)

アレルギー発症とその病態形成についてTh2細胞の病理的意義に焦点を当てた詳細なメカニズム解析から、好塩基球による抗原取り込みを起点としたナイーブT細胞(CD4+)のTh2細胞への分化誘導と、それに係るパスウェイ(好塩基球、アレルゲン/IgE複合体)のブロックが重要であることを初めて明らかにした。

主公表論文(これまでの研究実績)

Yoshimoto T. et. al. Basophils contribute to Th2-IgE responses in vivo via IL-4 production and presentation of peptide-MHC class II complexes to CD4+ T cells. Yoshimoto et. al. Nature Immunology, vol 10, No.7, 2009.

知財情報

特許第5626990号

研究成果の活用・実用化(提案)

この方法は内在性の好塩基球が存在する場合に限り、アレルゲン/IgE複合体を投与することで、任意のアレルゲンに対する特異 的Th2細胞をアジュバントの使用無しに誘導できる方法を提供する。また、好塩基球あるいはアレルゲン/IgE複合体を標的とし た治療法の確立に有効なシステムを提供する。

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