研究シーズ集
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兵庫医科大学医学会

腎機能を支配する自律神経系の作用機序の解明と神経を介した新たな腎疾患治療法の開発

関連疾患・研究領域 高血圧、慢性腎障害、腎線維化、腎炎
所属部署名
(医科あるいは医療)
解剖学 細胞生物部門
研究代表者 八木 秀司
研究実施者
(研究内容照会先)
前田 誠司
検索キーワード 自律神経、慢性腎障害、交感神経、腎神経、 腎機能障害

研究概要

体液浸透圧や血圧を調節する腎臓の機能は、ホルモンによる体液性調節の他に、自律神経系による調節系がある。腎機能を支える自律神経は主に交感神経であり、動脈収縮や傍糸球体装置でのホルモン分泌を行う。一方で、腎虚血や心停止後の再灌流により腎組織が傷害されると、交感神経の機能亢進が起こり、尿細管のアポトーシスや組織線維化が進行するなどの傷害が増悪し、高血圧や腎機能低下などのさらなる症状悪化につながる。腎神経を切断することで、一時的にこれらの悪循環を改善することができることが知られているが、腎神経叢での交感神経と感覚神経の分別は困難であり、感覚神経も同時に切除することによる副作用も懸念されている。本研究はこうした腎臓を支配する交感神経の活動をコントロールするために、腎交感神経の神経節を特定し、腎臓傷害にともなう交感神経の活動変移をモニタリングする方法の開発を目指す。現在はラットを用い、腎支配交感神経の神経節への遺伝子導入法の確立に加え、腎神経を温存した独自の腎虚血/再灌流モデルを作成し、腎臓傷害にともなう交感神経活動の詳細を検討している。

科学的アピールポイント(独創性・進歩性・新規性等)

独自のモデル動物を用いて、腎臓傷害における交感神経系の寄与を評価する方法を開発している。このモデル動物を用い、将来 的にヒトの疾患における交感神経系の寄与を明らかにし、治療法の開発を目指す。

主公表論文(これまでの研究実績)

前田, 他, 自律神経, 51: 163-167,2014.
Maeda S, et al. J Vet Med Sci 76:763-765,2014.
Jun JG and Maeda S, et al. J Vet Med Sci 76:1493-500,2014.
前田, 他, 兵医大医会誌, 37: 79-88,2012.
Maeda S, et al. Life Sci 89:408-414,2011.

研究成果の活用・実用化(提案)

腎臓病の初期には自覚症状が少なく治療開始が遅れることが多い。また、病気が進行してからでは治療が困難である。腎臓にお ける初期障害の増悪因子である交感神経活動亢進を抑制することは、腎機能障害の軽減・緩和につながる。この交感神経の活動性を制御する方法を開発するため、腎臓傷害のモデル動物の開発、及びモデル動物を用いた交感神経系の活動性の評価法の開発、及び、その評価法を用いた交感神経系の抑制手法の開発を行う。現在は、モデル動物の開発を行っている。

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