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【世界初】直腸がん局所再発手術に対するナビゲーション手術システムの導入

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兵庫医科大学病院(所在地:兵庫県西宮市、病院長:池内浩基)は、世界で初めて直腸がん局所再発例を対象とした術前プランニングのナビゲーションシステムを導入しました。
直腸がんの局所再発は隣接する臓器や骨も同時切除する高侵襲の手術が必要になり、また予後改善には1mm以上のマージン確保が重要となります。当院の下部消化管外科は全国各地からこのような症例の患者さんが紹介となる国内有数のHighVolumeCenterという位置づけでありながら、その実績は78%※に留まっており、決して満足のいく結果ではありません。しかし今回、このシステムを骨盤側方再発症例に対して使用し、腹腔鏡下にリアルタイムでの位置情報を確認することで、精緻な手術(誤差1mm未満)を完遂できました。
この試みは、治療に難渋することが予想される直腸がん局所再発の患者さんの治療成績向上を期待できると考えられます。

※欧米では60-70%