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兵庫医科大学医学会

国際交流センター長 挨拶

なぜ国際交流センターが必要なのか?
―兵庫医科大学国際交流センターの役割と活用のすすめー

兵庫医科大学国際交流センター長
内科学(消化管科) 主任教授 三輪 洋人


三輪先生 情報をどう使うかがカギ
 世界は考えられないくらいのスピードで変化しています。特にIT技術の普及の速さは驚くほどのもので、これが世界の変化を牽引している気がします。コンピューターや電話は小型・個人化し、どこでもいつでもありとあらゆる情報に接することが可能となりました。世界屈指の技術大国で豊かな日本では、この波が目に見える早さで、しかも着実にわれわれの生活の中に浸透してきています。好む、好まないの問題ではなく、社会全体のIT化が進んでいます。そしてわれわれもその流れの中で生活し仕事をしています。例えば兵庫医大病院では今年の3月からカルテが完全に電子化されていますが、患者の主訴や診察所見、検査データやその解釈などコンピューターに向かって素早く文字入力できなければ診療さえおぼつかない状態です。コンピューターに馴染み使いこなす技術が医師にも求められているのです。このように通信技術が進んでくると、それをどう使いこなすかが勝ち組、負け組の差を決めます。つまり、氾濫し溢れる情報の中で、われわれがどのような情報を受け、どのような情報を発信するかは本学の生き残りをかけた勝負の分かれ目なのです。

 

世界の大きさと可能性を感じよう!
 それでは一体、われわれはどのような情報を受け、どのような情報を発信すべきなのでしょうか?最高の学問の府である医科大学で得なければならない情報、それは世界中から発信される最新の科学情報でなければなりません。そしてわれわれが研究成果を発信すべき相手も世界でなければならないのです。一瞬でも新しい医学情報を世界から直接取り入れ、そしてわれわれの研究成果をリアルタイムで世界に発信するために必要で最低限の能力、それはcommunication能力です。具体的には、世界中のさまざまな考え方に対応できる国際感覚と、医学の分野での共通言語である英語の能力だと思います。世の中にはさまざまな人がいて、いろんな考えがある。とてつもなく世界は広いのです。積極的に外国人と触れ合ってそのスケールを実感することが必要です。「井の中の蛙大海を知らず」という諺がありますが、まずは一度大海に漕ぎ出してみて、自分でその大きさと可能性を感じることが肝要です。

 

国際交流センターの役割
 国際交流センターの役割は学生や教職員が大海に漕ぎ出すお手伝いをすることです。さらに言えば、本学が真の意味の一流の医科大学になるようにこれらの活動を後押しすることがその使命なのです。国際交流センターではこのためにさまざまな活動を行っています。まず本学の将来を背負っていく医学生には早くから国際感覚を身に着けるための海外留学機会をあたえるべく、多数の海外研修プログラムを用意しています。2012年度本学は開学40周年を迎えましたが、これを機に新たに米国の大学二校と学術交流を開始し、学生の海外研修先は現在6カ所となりました。また今年からは留学前の医学英語の学習支援も始める予定です。こうして少しでも早く国際的感覚を身につけ、少しでも早く英語に興味を持ってもらうように考えています。また、医学生だけでなく研究者レベルでの海外との交流を支援することによる本学の研究レベルの底上げも目指しています。外国の大学と定期的にシンポジウムを開催したり、海外からの留学生や本学を訪問する研究者を支援するなどの活動も行っています。さらに本学に留学している研究生のネットワーク作りの支援も行う予定です。国際交流は大学にとってはその存在価値に直結する大切な活動です。本学としても国際交流をさらに発展させるべく、センターの活動を活発化させています。その一環として、皆さんに国際交流センターを知っていただき、より頻繁に利用していただくために本年度からこの国際交流センターニュースの発行を企画しました。利用していただいてこそ、センターが機能します。医学生および教職員の皆さん、是非一度国際交流センターにおいでいただき、多彩なプログラムをご覧下さい。きっとどこかに自分の参加するパートがあるはずです。それが大海に漕ぎ出す一歩であり、このことこそが本学が真に一流の医科大学へと発展する一歩でもあるのです。

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