広報
兵庫医科大学医学会

中国・汕頭大学留学を終えて

坂中 駿佑さん(第2学年次)

今回私は7泊8日で中国に留学に行かせていただきました。そこで多くのことを学ばせていただき、とても感謝しています。
初日に関西国際空港から広州を経由して汕頭まで行きました。関西国際空港に集合したときに吾々生徒たちだけであり、広州での乗り継ぎが一筋縄ではいきませんでした。なぜならば中国で英語が全く通じなかったからです。中国は教育が発達しているイメージをもっていたのに英語が中国で全然通じなかったのは僕のなかで大きな発見でした。汕頭空港に着くと先生が笑顔で手を振っていてとても安心しました。そこからバスで宿舎までおくってもらっている途中に、中国の交通マナーがめちゃくちゃで日本との違いを感じました。宿舎に着くとウェルカムパーティーが行われました。先生方の日本語がとても上手であったので意思疎通ができ、楽しい時間を過ごすことができました。ホテルは2人部屋で清潔感があり、とても快適に過ごすことができました。
2日目は貧困地域に行きボランティアをしました。お寺みたいなところでボランティアの医者や看護師が集まり、さまざまな医療をほどこしていました。僕はそこである患者さんの心音を聴かせてもらいました。その患者さんは心雑音があり、通常の心音とくらべて聴きましたが、はじめ僕には違いが分かりませんでした。先生にこういうところが違うから注意してもう一度聴いてみて、といわれてやっとわかるようになりました。あらためて医者の知識量とても膨大だと思い、それに近づくために勉強をがんばろうと思いました。そして医者ではないが健康診断に協力するボランティアの人の数が多く、中国のボランティアに対する意識の高さを感じました。マーカーペンを小さな子供に渡し、子供が喜んでいたのでよかったです。
3日目は汕頭大学の学生に汕頭大学を案内してもらいました。大学にいく途中に学生と一時間ぐらい話をしましたが、すべて英語だったのでとても大変でした。英語をききとることも困難であり、思っていることを伝えられなかったので、英語をしっかり勉強しなければならないと感じました。大学に着くとまず大学の大きさときれいなことに驚きました。その中で臨床技能訓練センターの規模の大きさにとても驚きました。ここは学生が人形を用いて臨床の技術を学ぶところであり、機械がたくさんありました。人形もとてもリアリティがあり、学生が学ぶのに本当に適した環境が整っていると感じました。そしてアジアで一番大きいといわれている図書館を見学しました。アジア一と言われているだけあって兵庫医科大の校舎と同じぐらいの大きさがあるのはないかと思うぐらい大きかったです。その中でたくさんの学生が勉強していて、中国の大学生は意識が高いとあらためて思いました。
4日目は往診をしました。癌患者の終末期医療をみることができました。患者さんは自分自身で動くことも困難そうであり、とても痛々しかったです。介護している奥さんをみていると患者さんだけでなく、それにたずさわる多くの人がつらい思いをするのだとあらためて思いました。午後からは汕頭大学のボランティアをしている学生の話を聞きました。医者になる前からボランティアとしてできることは多くあり、中国の医大生は日本の医大生よりも意識が高いと感じました。高い意識を持って勉強に励もうとあらためて思いました。
5日目は口蓋口唇裂治療センター、感染症、眼科、精神科を見学しました。血まみれの患者が通路の脇にストレッチャーに乗せられていたり、薄暗い待合室に大勢の患者で溢れかえっていたり、たばこの吸い殻が落ちていたりなど、日本では考えられない状態でした。古い病棟は狭くて薄暗く、不衛生でした。眼科の白内障の手術を見学させてもらいましたが、設備は新しく施設も充実していたので、良い医療を受けられるようでした。そして漢方がたくさんおいている部屋を見学しました。多くの漢方があり、それぞれに独特のにおいがあっていい経験ができました。精神科は総合病院から離れていました。病棟の中に入れてもらいましたが、日本で精神病の患者に囲まれる経験がなかったので、かなり刺激的でした。精神科を出るときに、そこの患者さんに勉強頑張ってくださいといわれたのはとても心に残りました。
6日目は午前中に潮州を観光しました。中国の市場は日本より活気があるように感じました。日本の市場では売っていないようなものがたくさん売っていて驚きました。また、店がたくさんあり、とても興味深いものがたくさん売っていて楽しかったです。そして小さな村の病院に行きました。そこで先生の話を聞き、医者の数が全く足りていないとわかりました。医者の数を確保するためにもっと考えないといけないのではないかと思いました。そこで小さな子供がたくさんいて一緒に遊んだのは個人的に楽しく、いい思い出になりました。
7日目の午前中は買い物をし、午後は汕頭大学の産婦人科を見学しました。これは初日から思っていたことですが、中国の人たちは日本人に比べていい意味でとてもオープンでした。日本の産婦人科のデリケートな雰囲気はそこにはまったくありませんでした。日本では普通、先生と一対一で行うような検査も私たちの前で堂々と行われ、戸惑いました。この日の夕食ではみんなで餃子を手作りして食べました。
最後にこの短期留学を通して日常生活から学ぶことができない多くのことを学びました。そして多くの人の協力を得たことに感謝しています。本当にありがとうございました。

研修中の様子

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