広報
兵庫医科大学医学会
海外研修報告

クロアチア・リエカ大学での研修を終えて

● 阪本 莉奈さん(第5学年次)

01.jpg今回、私は9月25日から10月25日までの1ヶ月間、クロアチアのリエカ大学で研修をさせていただきました。内科を中心に、腎透析内科と消化器内科をそれぞれ2週間ずつまわりました。入学したころから5年生になったらクロアチアの留学に行きたいと思っており、何度も報告会にも参加していたので、留学にいけることが決まったとき、とても嬉しかったです。医療英会話の初めての実戦で不安もありましたが、医療スタッフの方々も、患者さんたちもとても親切で協力的で、大変有意義な研修となりました。

全てリエカ大学の病院なのですが、科によって病院の場所が全く異なり、最初の2週間でまわらせていただいた腎透析内科は寮から45分ほどかかる山手にありました。クロアチアの実習は朝の8時開始なので少し早く感じました。まず、一番始めに感じたことは女医さんの数の多さです。約7割が女医さんで、逆にナースに男性の方が多く、スクラブの色も日本と異なるので誰が医師なのか分からず少し混乱しました。しかし、どのスタッフも笑顔で接してくださり、英語を話せる方が一生懸命説明してくださりました。また、日本のメーカーの機材を使っているなど合間にコミュニケーションをとってくださりいつも楽しませてくださいました。何でも質問してねと言ってくださるのですが、はじめは質問にすら戸惑っていました。しかし、外国では積極性がなければなにも始まらず、おとなしくしていると放っておかれます。逆に気になることを何でも言ってみるとどこまでもやらせてくれます。手技を何回もみていたらいきなり「やってみる?」と言われ、緊張している私をおかしそうに、様々なことにチャレンジする機会をいただきました。こんなにも自ら積極的にやっていくのかと実感しました。患者さんたちもとても協力的で、外国人の学生の私に嫌な顔ひとつせずに手技をやらせてくださいました。病室では患者さん同士のベッドにカーテンがないのですが、プライバシーに関して寛大な国民性のような気もしました。しかし、カーテンについて質問してみると、この前メキシコに留学されていた方が、メキシコにもあったのにどうしてクロアチアにないのかしらね、あった方がいいと思う、とおっしゃっていたので、考え方は様々だなと思いました。

02.jpgまた、次の2週間では消化器内科をまわっていたのですが、こちらは寮から20分ほどの距離の街の中心部にありました。積極的に実習を行うことや患者さんとのコミュニケーションをとることに慣れてきたので、後半の2週間ではさらに患者さんに近づくことができました。朝から全室の患者さんの血圧を聴診器で測りに行くと、日本人の学生は珍しいので、みんなすぐに覚えてくださり、挨拶をかわしたり、いくつか習得したクロアチア語でコミュニケーションをとったりしていました。消化器内科では数名の担当患者さんをあてていただき、カルテも英語で詳しく説明してくださったので、ひとりひとりの患者さんについて病態を考えることも出来ました。電子カルテと紙カルテを両方使っており回診の際には紙カルテでまわっていました。日本ではパソコンを持ち歩いていると言ったら、とても驚いてまわりのみんなに伝えていておもしろかったです。さらに、英語が堪能な患者さんを紹介していただき、問診をとらせていただいたり、身体診察を行ったりなどをさせていただく機会がありました。話しかける前は緊張しましたが、留学に行く前に学校で練習させていただいた、ベッドサイドで行う医療を実践することが出来ました。本当に、興味のあることを伝えると何でも寛大に対応してくださるので、私が学生と一緒にまわってみたいと言うと、快くポリクリ班に混ざることを許可してくださり、現地の学生がどのように実習しているのか体験することも出来ました。リエカ大学の学生の実習では、自分で考えた診察を行い、診察で分かったことを伝え、そのあとに先生にチェックしてもらうという順番で、日本の患者さんにそのようなことに協力していただくのは難しい気がしましたが、学生の立場からすると、とても実力がつくと思いました。こんなにも自分で考えて行動するのだなと、今までどれだけ受け身な姿勢だったかに気付き、将来、海外で働いてみたいという夢に近づけた気がしました。また、リエカ大学の学生はみんなよく質問をしていて、こうやって伸びていくのだなと感心していました。ポリクリ班についていると、消化器外科をまわる機会もあったので一緒にいかせていただくと、オペ直前の患者さんの診察や尿道カテーテル、縫合などとても参加できることが多く、驚きました。

03.jpgこの1か月の留学で得た積極性は、日本で育ってきた私にはとても大きな収穫でした。勉強はやりたいからやる、気になることにはどんどん挑戦していく、自分の意見をもつ、他人に意志を伝える、といった前向きな気持ちを忘れずに、これからも夢にむかって頑張っていきたいと思いました。

最後になりましたが、このような機会を与えてくださった先生方や国際交流センターの鳥井さん、クロアチアでお世話になった方々に心より感謝しております。ありがとうございました。

兵庫医科大学 〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1番1号 TEL:0798-45-6111 (代)

Copyright(c) Hyogo College Of Medicine.All Rights Reserved.