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兵庫医科大学医学会
海外研修報告

汕頭大学研修を終えて

● 村上 慶次朗さん (第2学年次)

saita01.jpg 1日目、汕頭に向かう中継地で上海に立ち寄った。上海空港からリニアに乗り上海へと向かう。日本でもまだ実用運転していないリニアに生まれて初めて乗ることができると思うとすごく感激したが、その実物は日本のモノレールのようであまりかっこよくはなかった。しかしそのなりで300キロ近く出し数分で市街地につくことが出来た。市街地は東京よりも派手な街で人が多く、空気は淀んでいた。しかし中国らしさを感じることが出来、それはそれで楽しかった。夜には汕頭に到着し、ウェルカムディナーに参加した。そこでは汕頭大学の医院長や教授、中国の国際交流センターの人など多くの人々が出迎え、ご馳走してくださった。

2日目からは汕頭で多くの事を学んだ。その中で一番心に残ったことはやはり貧乏な人々への医療ボランティアについてである。実際に3日目に行った訪問医療で感じたのは貧民層に必要最低限は医療または生活が保障されているという事である。私が訪れた人々は悪くとも家をもっており、患者はベッドに寝ていたのだ。そのような生活環境は私には想像できなかった。彼らの生活は日本の貧民層と変わらないレベルであった。現実に本物をみて初めて感じ、理解することができるのだとわかり、とても勉強になった。

また6日目には貧困層の農村への医療ボランティアの見学も行うことができた。そこも私の考えていた中国像とは異なったところであった。農村は確かになにもないが、人や建物、車で込み合い空気汚染の進んだ都市部に比べて、自然に囲まれ、空気のきれいな農村部のほうが私の主観では好意的に感じたのだ。農村部では確かに格差が大きく、お金を持ってない人々は築100年以上の昼でも光の射さない石の家に住み、お金のある人はコンクリートの現代風の家に住む。病院らしきものも近くにはなく、この格差を少しでも是正するために医療ボランティアの人々は尽力しておられた。ボランティアの人々がいなければ農村部の人々は医療をまったく受けることができない。やはりどの時代どの国であっても素晴らしいことを行っている人はいるのだなあと感じさせられた。

今回の汕頭留学では汕頭大学の教授陣に教育、留学の世話をしてもらった。汕頭大学で出会った教授のほとんどは日本への留学経験があり、日本語が喋れたために質問などが容易にでき、多くのことを学ばせていただいた。彼らは日本での留学を通して日本の病院機構と中国の病院機構の違いを理解し、今の中国がまだ日本に追い付いていないという現実を受け止め、試行錯誤しながら汕頭大学での医療レベル、保険機構などの向上をめざしていた。かれらの話はとてもインテリジェンスでウェットさも兼ね備えていて、わかりやすく、引き込まれた。

この留学に参加することで、生まれて初めての1週間の中国留学を体験した。この留学は私の人生の中でも1,2を争う素晴らしい経験であり、自身のレベルアップにもとても役に立ったのではないかと思い、この機会を与えてくださった汕頭大学、兵庫医科大学の方々に本当に感謝している。世界に出てみると、今迄の自分の持っていた常識が全く使い物にならなかったり、物事を再確認することができ、とてもためになるとわかった。またこのような留学の話があれば積極的に参加し自身の知見を広めたいと思う。

今回の留学の機会を与えてくださった方々に本当に感謝します。またこのような素晴らしい体験を味わいたいと思います。ありがとうございました。

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