広報
兵庫医科大学医学会
海外研修報告

リエカ大学での臨床実習を終えて

● 藤田 文香さん (第5学年次)

2013年9月21日から10月19日の1ヶ月間、私はリエカ大学の産婦人科で臨床実習を行いました。産婦人科に少し興味があり、日本と世界の産婦人科の違いを勉強したくてこの交換留学プログラムに応募した私にとっては、本当に勉強になった1ヶ月間でした。

 リエカ大学の産婦人科では毎朝8時からカンファレンスが行われています。とても活発に議論が行われていて、研修医や若手の医師も自分から教授に意見を言ったりしていて、上下関係ではなく医学について熱く向き合っている感じがしました。

 実習では主に分娩室、手術室、外来での超音波検査を見学していました。兵庫医科大学病院の産科婦人科実習では、自然分娩をなかなか見ることができませんでしたが、リエカ大学ではたくさんの自然分娩を見ることができてとても幸せでした。2時間ごとに子宮口の大きさや児頭の位置をチェックして母体・胎児の状況を調べていました。日本では高齢出産が進んでいますが、クロアチアでも女性の社会進出が進んでいて高年齢の妊婦さんが多かったです。

分娩がないときは手術室で手術見学をさせていただきました。私が驚いたのは手術室が日本と違ってとても開放的だったという事です。3つある手術室の扉はすべて開いたままで手術が行われていました。また清潔エリアでも日本との違いがありました。日本では患者を覆うカバーや清潔に入るドクターのエプロンは使い捨てですが、クロアチアでは繰り返し使う布製のものでした。毎日手術が6件以上あったのですが、1件1件の手術時間がとても短かったです。基本的に手術はスペシャリスト、若手医師、研修医もしくは学生の3人1組で行われていました。私も3件の手術に第2アシスタントとして参加させていただきましたが、実際に縫合を経験させていただきました。私が産婦人科で実習をしている期間、リエカ大学の6年生が産婦人科実習をしていて一緒に手術見学をしていたのですが、積極的にアシスタントに立候補したり、手術中の先生に意見や質問をしていて、学生の向上心の強さを実感しました。ただ単に見学をしているだけでは勉強にならないという事を実感するいい機会となりました。

外来見学では内診や超音波検査を見学しました。日本では内診の際に医師と患者の間にカーテンでしきりがされていたのですが、クロアチアでは仕切りがなく、医師と患者が目を見て話しながら検査が行われていることに国民性の違いを感じました。日本からの留学生である私にも嫌がる事無く検査を見学させてくださった患者さんにとても感謝しています。

産婦人科のドクター、ナースの方々はつたない英語力の私にもとても親切に接してくださいました。分娩室・手術室・検査室どこにいても、今何が行われているのか、また患者さんの説明を英語でしてくださいました。自分にもっと英語力があればもっとたくさんの事を吸収することができたのではないかと実習中に感じました。英語の大切さを学生の間に知ることができ、英語を勉強することに対するモチベーションも上がりました。この気持ちを忘れずに勉強していきたいと思います。

クロアチアでの1ヶ月間、病院実習だけでなくリエカ大学からの留学生やその家族・友達との交流もたくさんありました。3人の交換留学生ドーラ、ダミアン、マルコの実家に招いてもらい、3人の家族のみなさんに本当に優しくしていただきました。この1ヶ月で一番心に残っているのはクロアチアの人々のフレンドリーさ・親切さ・明るさです。クロアチアの人々はとてもフレンドリーで、クロアチアでの1ヶ月間たくさんの人と知り合いました。とても素敵な国でした。リエカ大学の学生が兵庫医科大学で臨床実習を行っていた1ヶ月間を含めた2ヶ月間、6人でたくさんの経験をしました。私にとってはこの交換留学が初めての留学であり、初めて海外の友達ができました。この2ヶ月間を6人で過ごしたことは一生忘れられない思い出です。クロアチアでの1ヶ月間、病院の方々、ドーラ・ダミアン・マルコとその家族、リエカ大学の学生の皆さんには本当にお世話になりました。本当にこの留学プログラムに応募してよかったです。クロアチアでの1ヶ月を忘れることなくこれから医学の道を進んでいきたいと思います。

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