広報
兵庫医科大学医学会
海外研修報告

汕頭大学の研修を終えて

● 阪本 莉奈さん (第2学年次)

w01_1.jpg 1日目
 初日は乗り継ぎで忙しく、朝早くに関西空港を出発し、夜の10時頃に寮へ着きました。北京空港で待ち時間があったので、ケンタッキーへ寄ったりしました。中国のケンタッキーは、少し日本とメニューが違ったように感じました。中国では全てが漢字で表わされていて、ストローが「吸管」と書いてあっておもしろいと思いました。飛行機が少し遅れるなどのハプニングはありましたが、無事に到着出来て良かったです。空港に着くとすぐに程先生のお顔が見え、ほっとしました。そこから寮まですぐに車で送っていただきました。 シャワーのお湯が出るか心配でしたが、ちょろちょろとしか出ないものの、お湯はちゃんと出ました。私はタオルを持っていくのを忘れていたのですが、それも用意されていたので助かりました。次の日の集合時間などを確認し、この日は終了しました。

2日目
 二日目は朝食を食堂で食べました。お粥やゆで卵、豆乳スープなどが出てきましたが、味はわりと薄めでした。まだWi-FiがつながっていなかったのでYahooメールのアカウントを作って親に連絡をしたりしました。簡単に作れるのでWi-Fiが繋がらないときにおすすめです。そして、今回このプログラムの基金を出してくださっている李嘉誠さんのお話を大学の談話室のようなお部屋で聞きました。そのあと、汕頭大学の医学部の教室などを見学させていただきました。見たことのないような人体模型がたくさんあり、驚きました。こんなに練習ができたら臨床で役立つだろうと思いました。一番驚いたのは妊婦さんの人体模型です。胎児が出てくるのです。細やかな仕掛けに感動しました。他にも、学校とは思えないほどの外科室などがありました。この後に、汕頭大学の一般教養などを学ぶ方の校舎へ移動し、お昼を食べたりしました。とても広い大学でした。そして、今回は初日の到着が遅かったので二日目にwelcome dinnerをしていただくことになりました。多くの先生方に集まっていただき、とても盛大な夕食でした。日本語を話せる先生ばかりで、真面目な話だけでなく、気さくにお話しすることが出来て楽しかったです。夜にやっとWi-Fiがつながったので、コミュニケーションアプリを使って親や友達に連絡をとることが出来ました。しかし、多くのSNSは中国では規制されており、使うことはできませんでした。

3日目
 三日目からの朝食は、前日の夜に食べて美味しかったものを持って帰らせていただき、それを食べていました。部屋から出ずに朝食がいただけるので、案外おすすめです。この日は朝から小さなバスで、カナダの学生さんたちと先生方も一緒に貧困地域へ向かい、ボランティアをさせていただきました。そこでは、いろいろな生活を目の当たりにすることができ、とてもいい経験になりました。この現場に来ると、肌で感じるものがあると思います。都会と生活レベルが違うのはすぐに分かると思うのですが、田舎の村では「一人っ子政策」がないようで、お顔のよく似た兄弟などに出会いました。学校から持って行ったペンをあげると子供たちが喜んでくれ、恥ずかしがり屋さんだった子供たちともコミュニケーションをとることが出来ました。でも、私は中国語が話せないので、少し残念でした。夜は、またカナダの学生さんたちと共に餃子パーティーをしました。みんなで一緒に餃子を作って楽しかったです。カナダの学生さんとのコミュニケーションは、いい英語の練習になりました。

W01_5.jpg 4日目
 朝から汕頭大学医学部2年生の英語の授業に参加させていただきました。アミノ酸の話などをしていました。すべて英語だったのでさすがに難しかったです。中国の学生さんも第二ヶ国語なのにすごいと思いました。そして、授業が終わってすぐに産婦人科の見学へ移動しました。とてもしゃきしゃきとした先生で、患者さんをてきぱきと診ていて、ただただ感動しました。しかし、実際に見学させていただいている光景は私には刺激的すぎて体調を崩してしまいました。最後まで見ることは出来なかったのですが、日本ではこんなに見せていただく機会がまだまだ私にはないので、とてもいい経験となりました。きびきびと診察をすすめてくれるお医者さんのほうが頼もしく、患者さんも安心できるだろうと思いました。私も素早く判断し、てきぱきと動ける医師になりたいです。とにかくしゃきしゃきした先生の裁きが格好よかったです。少し気になったのが、衛生面とプライバシー面です。カーテンなどの仕切りもなく、他の患者さんも丸見えでした。みなさん気にしていなさそうでしたが、日本ではありえない光景ではないかと思います。お昼を食べたあと、在宅ケアのようなものの見学をさせていただきました。日本語を少し話せる中国の医学部の5年生の方と一緒にまわりました。私がまわらせていただいた家庭は、肝がんの患者さんでした。肝臓が肥大しているのが触ってわかりました。本当に患者さんを目の前にするのは初めてだったので、少し緊張しました。夕食は、程先生の奥さんや息子さんなども一緒に食べました。この日もお腹いっぱいになるほど中華料理を食べました。程先生の奥さんも息子さんも日本語がとても上手で楽しくお話させていただきました。

5日目
 カナダの学生さんなどと一緒に潮州観光をしました。街の雰囲気が時代劇のような感じで、たくさん写真を撮ってしまいました。お土産もここで安く買うことができます。神社のようなところや歴史的な建造物などをまわりました。その後、白内障の治療を行っている郊外病院へ向かいました。ここでは実際に治療を見学させていただくことは出来なかったのですが、病院の雰囲気などが分かりました。この日の夕食を食べたところは寮から近かったようなので、海沿いを散歩しながら帰りました。いつもドライバーさんに送っていただいてばかりだったので、五日目にして初めて寮の近くを歩きました。

w01_1.jpg6日目
 汕頭大学の第二病院の感染科、口唇口蓋裂治療センター、眼科、精神科センターの見学をしました。言い出すと切りがないのですが、どれもとても興味深く、医師になる志が高くなった気がします。午後は自由時間で、程先生の奥さんにお買いものへ連れて行っていただきました。スーパーなどでお土産用の中国のお菓子やお酒などを買うことが出来ました。

7日目
 朝早くに寮を出発し、空港へ向かいました。夕方に無事に関空に着くことが出来てよかったです。

 最後になりましたが、今回このような貴重な体験をさせていただき、関わって下さった全ての方に感謝しております。これからの勉学のモチベーションにつながると思います。本当にありがとうございました。

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